モーリー・ロバートソン「SNSを規制するだけ」に疑問 「“煽り”を演出に含めていた責任を追及すべき」

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2020年05月28日 15:52  Techinsight Japan

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『スッキリ』木曜コメンテーターのモーリー・ロバートソン(画像は『モーリー・ロバートソン 2020年5月14日付Twitter「本日もリモートでお届けしましたー!」』のスクリーンショット)
出演していた女子プロレスラー・木村花さんが逝去したことを受け、『テラスハウス』の新シーズン「TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020」の制作を中止することが27日の番組公式サイトで発表された。木村さんがネット上で誹謗中傷を受けていた問題を受け、政府がSNSの該当する投稿者の特定を容易にする制度改正の議論を本格化させる方針を示している。この流れに国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソン氏は、情報番組で「SNSを規制するだけで良いのか」と持論を展開した。

高市早苗総務大臣は26日に「ユーザーの情報モラルを向上していくことが最も大事です」と述べ、発信者の特定を容易にするため制度改正を検討する考えを明らかにしている。また同日にはTwitter JapanやLINE、Facebook Japan、 ByteDance日本法人などネット事業者が参加するソーシャルメディア利用環境整備機構(SMAJ)が、SNS上での誹謗中傷について「他人への嫌がらせや侮辱を禁止する」、「禁止事項を破った場合は、サービスの利用停止などを行う」など被害を未然に防ぐための対応を強化するとの緊急声明を発表した。

この問題について、28日放送の朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)で木曜コメンテーターのモーリー・ロバートソン氏は「SNSを規制するだけで蓋をするのは、バランスが悪いのではないか」と疑問を呈した。木村花さんの死はあまりにも激しかったSNS上の誹謗中傷が関係していると言われるが、「大きな責任はこういう“煽り”を演出に含めていた番組事業者ではないか」とモーリー氏は指摘。この責任を徹底的に追及する必要がある―との見解を示している。

さらにモーリー氏は、メディア業界の習わしとして“ちょっと意地悪な演出やイジメ”をエンターテインメントにする方向性を「そろそろ社会全体で卒業していく時がきている」と警鐘を鳴らした。この意見にネット上では「誹謗中傷をした人が悪なのだ! と単純化したところで他の要因を放置すればなんの意味もない。本気で彼女の死を惜しむなら面倒くさがらずに、もっともっといろんな面から防止策を考えないといけない」、「最近の番組は、相手を中傷したり、あえて憎まれ役を作り出して人の心に潜む残酷さを笑いを通して刺激するものが目立ちます」、「モーリーさんよく言ってくださった!! 意地悪な演出はいらない、悪意を煽る番組もいらないです!」と賛同する声が多く見受けられた。

画像は『モーリー・ロバートソン 2020年5月14日付Twitter「本日もリモートでお届けしましたー!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 みやび)

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