免疫力アップのためには、食だけではなく暮らし方を整えることもとても大切です。今こそ自分の暮らしに意識を向けてみてはいかがでしょうか。
薬膳のプロである筆者が、免疫力アップを狙う午前中の過ごし方をご紹介します。
■免疫力アップを狙う午前中の過ごし方
6時
起床します。起きて最初に口にするものは、体温以上の温かい飲み物にしましょう。この時間は排泄の時間にあたりますので、便意がなくてもトイレに行くことを習慣にするようにしてください。
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7時
朝食を食べます。パンとコーヒーは週末のお楽しみにして、平日は米と味噌汁などの和朝食を腹八分目を目処に食べます。
8時
出勤します。駅まで早歩きで歩きます。現在、テレワークの方は自宅で家事などをして身体を動かします。
9時
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仕事を開始します。ストレスを感じたらジャスミン茶を飲んだり、身体を伸ばしてリラックスしましょう。
■朝・午前中の過ごし方の薬膳的ポイント
起床の時間は季節によって変える
「健康のためには早起きをしなきゃいけない」と思っている方も多いですが、薬膳の世界では季節によって起床時間を変えることも免疫力アップにつながると考えます。
例えば、冬は寒さから身を守るために、一年のなかで一番エネルギーを蓄えなければいけません。その反対に夏は、活動的な時期ですので睡眠時間が多少短くても元気に動くことができます。
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冬は無理に早起きせず、少し遅く起きる方が体調を崩しにくい身体をつくることができるといわれています。春〜夏は早起きが向いていますので、排泄の時間の5時〜7時頃に起きられると良いでしょう。
(2)7時〜9時の間に朝食をとる
薬膳の世界では、朝食を食べることが免疫力アップにつながると考えます。食べる時間帯は7時〜9時です。この時間は消化能力が高まっている時間帯ですので、食べた物をスムーズ栄養に変えることができます。
満腹になるまで食べてしまうと食べた物を消化するためにたくさんのエネルギーを使ってしまい、逆に身体がだるくなってしまう場合があります。また、免疫力の低下にもつながってしまいます。
エネルギーを補充する米や味噌汁を基本として、腹八分目くらいの量をいただきましょう。
日常生活で軽い運動を
免疫力アップのために気の充実が欠かせないのですが、気をつくるには食事や睡眠のほかにも運動が大切です。日常に軽い運動をとり入れると、気をとりこみやすい身体になります。
運動が苦手という方も多いと思いますので、「日常生活の動きで、どうにか身体を動かせないか」と考えるようにしてみてください。駅まで歩く時は「腹筋に力を入れて、背筋を伸ばして早歩きをする」、家事をする時は「いつもよりスピーディーに動いてみる」など、工夫してみましょう。
免疫力を上げるための参考にしてみてください。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口ゆうみ自ら抱えていた不調を、薬膳に出合い克服したことをきっかけに、同じ悩みを抱く女性の助けになりたいと思い、スクール歴代トップ5に入る成績で資格を取得。体質カウンセリング、レッスン、イベント開催の他、薬膳コラムも執筆中。簡単にできる薬膳の知恵をお届けしています。)