出勤しない日が続くと、寝る時間が遅くなったり、朝起きる時間が一定でなくなったりして、生活リズムが崩れやすくなりますよね。私たちの身体には体内時計が備わっていて、「サーカディアンリズム(概日リズム)」という一定のリズムを刻んでおり、健康や美容とも深く関わっています。
健康と美容に役立つ食を中心とした生活スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、サーカディアンリズムを崩さないために守りたい“たった一つのこと”をご紹介します。
■サーカディアンリズムとは
私たちの身体に備わっている体内時計は、サーカディアンリズムという一定のリズムを刻んでいます。それぞれの臓器は、このサーカディアンリズムに従って活動し、体温や血圧の調節やホルモンの分泌などを行っています。
海外にいくと時差ボケと呼ばれる症状がおこるのは、このサーカディアンリズムが乱れるためです。時差ボケほどでなくても、毎日、寝る時間や起きる時間が変わることでサーカディアンリズムが乱れ、体調不良の一因となる場合があります。
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■サーカディアンリズムを崩さない!守りたい“たった一つ”のこと
ずばり「毎朝同じ時間に起きること」です。たとえ夜寝るのが遅くなったとしても、同じ時間に起きることでサーカディアンリズムを崩さずに一日を過ごすことができます。
体内時計は24時間では動いていないため、朝の光の刺激と朝食によってリセットされて一日が始まります。ですから、寝る時間が多少前後しても、朝一定の時間に起きることでサーカディアンリズムを崩さずに過ごすことができます。
■朝寝坊したい……そんなときは
「今日は疲れているから、もう少し寝たい」という日もありますよね。ですが、いつもより大幅に朝寝坊してしまうと、体内時計が乱れてしまいます。
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そんなときは、一度目覚めてカーテンを開け、朝日を浴びて体内時計をリセットしておきましょう。そして、すぐにまた眠ってしまうのではなく、洗顔、歯磨き、軽い朝食をとるなど、最低限の朝の支度を済ませ、それから少し休むようにしましょう。
その場合にも、何時間も眠ってしまうのではなく、1時間程度、早めのお昼寝をする感じで二度寝すると夜の睡眠の妨げになりません。
リモートワーク中でも、朝起きる時間は一定に保ち、サーカディアンリズムを乱さず身体を整えたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ 料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)
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