『さよならプロポーズ』シーズン2・最終話ーー結婚と俳優の夢を「ずっと悩んでる」彼氏の決断は?

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2020年05月31日 07:11  リアルサウンド

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(c)ABEMA

 2年、3年と付き合いながら結婚に踏み切れない“理由”があるカップルが、7日間の旅の終わりに「結婚するか」「別れるか」を決断する、最も残酷で最も愛に溢れた結婚リアリティーショー『さよならプロポーズ』待望の第2シーズン。その最終話(第10話)が、5月29日よりAbemaビデオにて配信されている。


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 以下、今回の見どころをレポートする。細かなネタバレもあるため、ご注意いただきたい。


「今までありがとう」


 最終決断の時を迎えたリュウイチ(30歳)とユカリ(32歳)。リュウイチは7日間の旅についてきてくれたこと、そして今までを振り返ってこう言った。どんな決断でも受け入れると決めていたユカリだが、この言葉に一瞬顔をこわばらせる。


 最終決断当日の朝、ユカリはもう一組のカップル・ユウ(27歳)とミドリ(27歳)のミドリと言葉を交わす。ミドリに「決めましたか?」と問われ、ユカリは落ち着いた口調で「私のなかでは決まっている」と答える。だが「彼がどっちなのかわからなくて、それ次第かな」「(リュウイチが)自分の家族のことに捉われないで、自分自身として考えてくれたらいいなって思います」とも言っていた。「結婚か、夢か」で葛藤するリュウイチの背景には、お金で苦労してきた生活や母親の姿がある。しかしユカリは、彼“自身”の気持ちを知りたいのだ。ユカリは「彼がどのような決断を下しても、彼の幸せを思って、受け入れる覚悟はできている」と話した。


 最終決断まであと4時間。二人は聖なる泉セノーラへ向かう。美しい泉の前で、ユカリは一人で訪れた占いで伝えられた「ユカリが働き、リュウイチを支える道」について話した。ユカリがこのタイミングで話したのは、夢を追うリュウイチとの未来を前向きに考えている意思を伝えるためだったと思うのだが、彼の中にはまだその選択肢が用意されていなかったようだ。リュウイチは「ユカリが幸せなら、それでいいと思う」と答えつつも「別れたほうがいい時もある」とも口にした。「ずっと悩んでる」「ごめんな」と謝る彼の言葉に静かに耳を傾けるユカリだが、その表情は曇っていた。


 最終決断の地は、マヤ先住民族の村にある教会。聖なる儀式場でリュウイチと対面したユカリは、彼の目を真っ直ぐに見つめながら「もし、私と一緒になることでリュウイチ君の幸せがないんだったら、そこで別れる選択肢になったとしても、きちんと受け止める準備はできている」と覚悟を示した。


 ユカリの決意を聞いたリュウイチは、メキシコでの7日間、そしてこれまでを振り返り、感謝の気持ちを述べる。リュウイチが「こんな素敵な女性、俺にはもったいない」と言った時、二人の間には一瞬緊迫した空気が流れるが、この言葉には続きがあった。彼は声を震わせながら「もったいないって思ってるのに、そんなユカリが大好きやねん」と彼“自身”の想いを伝える。


 「こんなカッコ悪い俺やけど、苦労もかけるかもしらんけど、絶対幸せにする」「俺と結婚して下さい」


 ここまでずっと緊張していたユカリの顔がほっと綻んだ。ユカリの「お願いします」という返事にリュウイチの緊張も和らぐ。二人はお互いを強く抱きしめると、キスをした。


 リュウイチはキリッとした顔つきで「ちゃんと覚悟できたから、幸せになろうな」とユカリに声をかける。その後「違う、俺がする」と訂正するリュウイチに「一緒に幸せになれればいい」とユカリが優しくフォローしたのが印象的だ。濃密な7日間で、二人の道筋が定まったのだと感じる。


 「メキシコの旅を通して、愛よりも大事なものはないってことに気づかされました」とユカリは言う。リュウイチはユカリと生きる未来と夢を追う未来の両方を進むことを決心したようで「僕が命がけで働きます。その上で、夢も絶対掴みます」と話していた。


 番組の終わりには、メキシコから帰国後の二組の様子が映し出された。リュウイチとユカリは、ワンルームから1LDKの部屋に引越し、支えあいながら暮らしていた。新型コロナウイルスの影響で結婚式も家族への挨拶も難しい状態にあるが、将来について話す機会が増えたようで、穏やかな雰囲気に満ちていた。


 一方、ユウとミドリも結婚に向けて順調な様子だった。二人はビデオ通話でミドリの父に結婚報告をする。ミドリの父に緊張するユウをからかうように笑うミドリはとても幸せそうだった。ユウは自分の頼りない部分に対して、相変わらずミドリから突っ込まれているようだったが、二人のやりとりに将来への不安はあまり感じられない。


 本作は「結婚するか」「別れるか」を決断しなければならない、残酷な一面をもつ結婚リアリティーショーだ。けれど、旅を終えた二組のカップルの明るい表情が、愛に溢れた結末を実感させてくれた。結婚はゴールではないが、人生において大きな節目にはなる。彼らの7日間は、視聴者が大切な人とともに人生を歩むことについて考えるきっかけになったのではないだろうか。


(片山香帆)


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