オンライン婚活リアリティーショー『Love or Delete』第1話ーーリモートで運命の相手と出会えるか?

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2020年06月01日 07:01  リアルサウンド

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(C)AbemaTV, Inc.

 5月30日より、「ABEMA(アベマ)」の「ABEMA SPECIALチャンネル」にて、オンライン婚活リアリティーショー『「結婚したい」男女のオンライン婚活記【Love or Delete】』が配信開始となった。


(参考:コロナ時代のオンライン婚活リアリティーショー『Love or Delete〜今、婚活できない私たち〜』配信決定


 「12人の男女がオンラインだけで運命の相手と出会えるのか」をテーマに、5日間という短い期間でオンライン婚活に臨む。直接会うことはできず、オンラインでトークできるのは1日5時間限定。より相手を見極めるために、毎晩1日の最後にこれからも一緒に過ごしたい人を選ぶ“Love or Delete”の時間が設けられる。そこで誰からも選ばれなかった人はトークROOMに居られなくなり“Delete”となるという、なかなかハードなルールだ。


 次ページより、今回の見どころをレポートする。細かなネタバレもあるため、ご注意いただきたい。


 まずは自己紹介タイムとして、自分で作成した自己紹介VTRを披露する。初対面の12名がオンラインで集まるとなると、やはり段取りが大切になってくる。導入として各々が用意したVTRがあると、リラックスした雰囲気で間延びもせずに互いに打ち解けやすい空気が作れそうだ。


 続いては、結婚相手を探す際に知っておきたい“運命の二択”。どちらかを選び2組に分かれてトークするというコーナーだが、やはり単なるオンライン飲み会ではなく、“オンライン婚活”ともなれば、限られた時間内で相手の考えや価値観を知る必要があり、参加者同士の質問のし合いだけでなく、コンテンツとして全員が回答必須の形式にした方が話も早い。(12人それぞれの回答を聞いているだけでかなりの時間が必要になってしまうし……)成功すれば、一気に核心に迫る会話が序盤からできる。


 第1問は「結婚相手に重要なのは価値観? ルックス?」「結婚相手となれば価値観」派が大半な中、“ルックス派”には男女1名ずつで、高橋佑介と坂本あさこが立候補。第2問「両親との同居はあり? なし?」は見事半々に分かれたが。“あり派”の女性は鹿野はるかと中川あんなの2名と少なかった。


 最後の「一度だったら浮気は許す? 許せない?」についても半々に割れ、“なし派”の女性陣3名(丹羽咲絵、井川瑠音、中川あんな)全員が「過去に浮気をされたことがある」と話した。


 この時点で気になっている人を聞いてみると、女性陣で人気No.1は同率で丹羽と井川。男性陣人気No.1は林道徳で、4票が集中。次いで自見こうきという中間結果となった。


 ここでフリータイム突入。早速、林が中川を「2人で話しませんか?」と誘い出し「抜け駆けROOM」の幕開けだ。林が気になる人として挙げたのは丹羽と井川だったので意外な人選に思われたが、「年上の女性と付き合ったことがあるが、上手く行かなかったことがある」という自分の過去について触れ、メンバー内で唯一自分より年上女性になる中川の恋愛観を探っているようだった。


 残された10名のROOMでは、石橋拓也が「好きなタイプはどんな人ですか? 丹羽さんとか」と前のめりに気になるお相手を指名で質問。「チャーミングな人が好きです」という言葉を受けて、鈴木浩文が満面の笑みを浮かべるなど、各々が思う“チャーミングさ”を出そうとしていた。


 そして、抜け駆けROOMをした2人が戻ってくると、城前栄人が「俺も抜け出そかな」と切り出し、丹羽を指名し、互いに「気になる人」同士の2ショットが実現。丹羽はしっとりとした雰囲気をまといながらも、自然と核心に触れる質問に切り込むのが上手い。最年少の城前に対して「何歳までいけるんですか?」と対象年齢を確認。その前の“運命の二択”でも、家族との同居について“なし派”同士だった城前に対して、「将来、大阪(地元)に帰りたいとかはないんですか?」とさりげなく確認していた。互いへの好意をほのかに匂わせながらの会話というものは、オンライン上でも成立するようだ。話の流れからごくごく自然に「なんか今日の皆がどこまで真剣なのかわからなくて」と言う丹羽に対して、「僕も真剣な感じは出してなかったと思うけど、本気だってことが伝わればいいなと思って、喋ってみようと思った」と答える城前。


 2人の会話が盛り上がる最中、そこに割って入ったのは石橋だ。「お楽しみのところお邪魔しちゃってすみません」とカットインし、気を使った城前は自然に退出。丹羽と石橋の2人での抜け駆けROOMに切り替わった。


 残った10名のROOMでは、これまで付き合った人数を全員で一斉に指の本数で出し合うなど、オンラインならではのコミュニケーションが繰り広げられる。また、「皆、お酒飲むのは好きですか?」の質問に対して「飲むの大好き」と声を揃えて言う山本まきと自見。そんな中“飲めない”と答えたのは高橋と鹿野の2名だけだった。この流れを受けて、2人で抜け駆けROOMをすることに。芸人の高橋だけに、パソコンの前からいなくなったかと思うと、ヅラや衣装に着替えて登場し場を和ませていた。そしてこの2人は“運命の二択”では家族との同居“あり派”同士で、特に鹿野は家族への想いが強いことを滲ませていた。高橋も「“同居なし派”の人は家族に非常事態が起きた時に助け合えないってことなのかな。それだけで厳しい……」と譲れないポイントだったようだ。


 遂にやってきた「運命の取捨選択」Love or Deleteの時間。このROOMでもっと話したいと思った相手を最大2人まで指名可能(1人に絞ることも可)で、相手の名前をメールで送る。10秒カウントの後、Deleteされる人の携帯が鳴るというなかなか切ない展開が待ち受ける。


 第1回目のDeleteは鈴木だった。「皆さん、良い出会いをして下さい」と、誰にも気を使わせない配慮を残して去っていき、思わず井川は泣いてしまっていた。


 ここで、それぞれの矢印がスタジオで発表される。当初の「気になる人」から変わった部分が見受けられた。女性人気No.1は引き続き丹羽で、男性メンバー5名中4名が指名。途中経過では同率1位だった井川を選んだのはDeleteされた鈴木のみと一気に形勢逆転となったほか、男性人気No.1は林から自見に変更。一発目の抜け駆けROOMで林が中川を誘ったため、自分に矢印はないんだと諦めた女性も多かったのかもしれない。


 女性陣については抜け駆けROOMに誘われた男性を100%、最終的に選んでいる。オンライン婚活と言えども、きっかけは男性から作っていくのが大切なのかもしれない。そして、女性陣の方がより現実的な価値観の一致に目が行くようで、最終的に選んだ相手は共通点のある相手が多かった。


 ここからどうやって終始オンラインでどうやってより互いへの理解を深め、運命の相手を見つけていくのか。この番組にある仕掛けの数々はオンライン飲み会や、何ならオンライン会議などで相手との距離を縮める際にも有効そうなものばかりで、イベント主催者側も必見の内容だろう。


(楳田 佳香)


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