「ユニクロ(UNIQLO)」が、複合施設「ウィズ ハラジュク(WITH HARAJUKU)」に出店する原宿店の内部を公開した。原宿エリアにユニクロが出店するのは、旧「ユニクロ原宿店」(UT STORE HARAJUKU.)が2012年に閉店してから約8年ぶり。地域性を重視した最先端のコンテンツを用意し、トレンドを取り入れたスタイリングを提案することで若年層の新規顧客の獲得を狙うという。
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原宿店の売場面積は1983平方メートルで、地下1階と地上1階の2フロア構成。トータルクリエイティブディレクターは、過去にUT STORE HARAJUKU.を総合プロデュースした佐藤可士和が担当した。商品構成の約2割をUTが占め、商品数はユニクロ店舗で最も充実しており、Tシャツを通じたアートやカルチャーの情報発信拠点の役割も担うという。
1階はTシャツブランド「UT」の売り場「UT POP OUT」のみを展開。シルバーを基調にLEDでメッセージを流し、壁上部に商品をショーケースで展示するデザインは、UT STORE HARAJUKU.のデザインからインスピレーションを得ているという。新店舗ではTシャツをアート作品のように陳列することを意識。各コレクションにはキャプションを添え、コラボレーターやグラフィックについて説明している。同フロアにはTシャツのほか、UTとして初となる豆皿(590円)やノート(390円)、雑貨などを原宿店先行で販売する。フロアにはビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)と村上隆のコラボレーションコレクションの発売を記念して制作された、全長3mの巨大なビリー像が期間限定で設置される。
【発売前から話題】ビリー・アイリッシュ×村上隆のUT、全アイテムをチェック 地下1階では、カジュアルウェアやスーツなどのオフィスウェア、スポーツウェア、ルームウェアのほか、一部のUTを販売。オリジナルTシャツやトートバッグが作成できるサービス「UTme!」のブースは、「ヒグマドーナッツ(HIGUMA Doughnuts)」やコクヨのライフスタイルショップ&カフェ「シンク オブ シングス(THINK OF THINGS)」、資生堂の新店舗「ビューティ・スクエア(Beauty Square)」といった原宿エリアのショップとそれぞれコラボレーションしたグラフィックを同店限定で用意している。このほか、「UNIQLO PARK 横浜ベイサイド店」で初めて併設したフラワーショップを設置し、生花やサボテンなどの多肉植物を販売する。
ユニクロと「ジーユー(GU)」が共同開発した着こなし検索アプリ「スタイルヒント(StyleHint)」と連動した世界初の売場「StyleHint 原宿」は、地下1階に個別の区画として展開。壁一面に敷き詰められた240台のディスプレイには、スタイルヒントに投稿されたコーディネート画像が写し出されており、気になる画像をタッチすると使用されているアイテムの色展開やサイズ、店内在庫、売り場を確認することができる。ディスプレイに映るコーディネートは全ての投稿からスタッフが店頭プロモーションと連動したものをセレクトしており、シーズン毎にトレンドや季節の売れ筋を取り入れたものに更新していく。このほか、来店客自身の携帯から店頭ディスプレイに画像を転送して類似商品を探すことができる機能を搭載。ユニクロが目指す事業ヴィジョン「情報製造小売業」を体現しているという。