デヴィッド・ボウイやイギー・ポップの楽曲が彩るロシア発青春音楽映画 『LETO -レト-』7月24日公開

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2020年06月04日 11:01  リアルサウンド

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『LETO -レト-』(c)HYPE FILM, 2018

 第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、カンヌ・サウンドトラック賞最優秀作曲家賞を受賞した映画『LETO -レト-』が、7月24日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国公開されることが決定した。


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 本作は、無実の容疑で国に拘束され、現在もロシア政府の監視下にある前衛的な芸術家キリル・セレブレンニコフが、1年半の自宅軟禁の最中に完成させた青春音楽映画。ときは1980年代前半。西側諸国(資本主義諸国)の文化は禁忌とされていたソ連時代のレニングラードでは、レッド・ツェッペリンやT・レックスなど西側のロックスターの影響を受けたアンダーグラウンド・ロックが花開こうとしていた。その最前線で人気を博していたバンド「ズーパーク」のリーダーであるマイク(ローマン・ビールィク)のもとに、ある日、ロックスターを夢見るヴィクトル(ユ・テオ)が訪ねてくる。彼の才能を見出したマイクは、共に音楽活動を行うようになるが、その一方で、マイクの妻ナターシャ(イリーナ・ストラシェンバウム)とヴィクトルの間には淡い恋心が芽生え始めていた。


 ロシアの伝説的バンド「キノ」のヴォーカルであるヴィクトル・ツォイと、彼の音楽的才能を見出したロックシンガーのマイク・ナウメンコ、そしてその妻ナターシャの3人をモデルに、ペレストロイカ目前のレニングラードで純粋に“自由”と“音楽”を追い求めた若者たちのひと夏を描いた本作。T・レックスの「Broken Hearted Blues」、トーキング・ヘッズの「サイコ・キラー」、イギー・ポップの「パッセンジャー」、ルー・リードの「パーフェクト・デイ」、デヴィッド・ボウイの「すべての若き野郎ども」など、70’s〜80’sのロックシーンを代表する名曲の数々が劇中を彩り、ミュージカルともMVともとれるユニークでスタイリッシュな映像演出でカヴァーされる点も見どころとなる。


 あわせて第1弾ポスタービジュアルも公開。80年代の規制された社会に彼らのロックが響き渡るように、モノトーンの世界に自由に彩りを加えたようなデザインに、「あの夏、ぼくらが追い求めた、ロックと自由と淡い恋」とコピーが添えられている。(リアルサウンド編集部)


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