今回展示する新作やアーカイヴ作品のほとんどは「写ルンです」で撮影しており、レトロな雰囲気が漂う現在の東京を映し出している。撮影に写ルンですを用いた理由について蜷川は「自分が培ってきた技術的なことが通用せず、写真の本質的な部分だけで撮ることを試してみたかった」と話す。会場には大小問わず様々な大きさの写真を無造作に配置。壁紙を剥がした状態の壁に写真を貼り付け、床には渋谷マルイ前交差点などの写真を全面に落とし込むことで、東京のカオスさを表現したという。作品を通じて自身が生まれ育った街である東京に向き合ったことで、蜷川は「東京の面白さ、写真の持つ力と面白さを改めて実感することができた」と撮影を振り返った。
■東京 TOKYO / MIKA NINAGAWA会期:2020年6月12日(金)〜6月29日(月)※入場は閉場の30分前まで、最終日は18時閉場会場:PARCO MUSEUM TOKYO料金:一般500円、学生400円、小学生以下無料 ■オンライン展示公開期間:6月12日(金)11:30〜6月29日(月)18:00公式サイト