フランスを拠点とするケリング社は、現地時間16日の株主総会でエマ・ワトソンが取締役に就任することが承認されたと発表した。今年3月に開催した取締役会では、エマの名前が候補として提案されていた。取締役にはエマのほか、中国のライドシェア(相乗り)企業「滴滴出行(ディディチューシン)」の最高経営責任者ジーン・リウ氏(Jean Liu)とスイスの金融機関「クレディ・スイス(Credit Suisse Group AG)」でCEOを務めたティージャン・ティアム氏(Tidjane Thiam)の2人も就任した。
エマはサステナビリティのコンサルティング企業「エコ・エイジ(Echo Age)」によるレッドカーペットイベント「グリーン・カーペット・チャレンジ」で、カルバン・クラインとコラボしたエコなドレスを着て参加、2016年のメットガラではペットボトルで作られたカルバン・クラインの多機能な衣装を着て参加するなど、サステナブル(持続可能)なファッションへの取り組みを積極的に行っている。さらにエマは、消費者がアパレルブランドのサステナビリティの評価を確認できるアプリ「Good on You」のサポーターでもある。
映画業界においては、ハリウッドでのセクハラ撲滅運動「タイムズ・アップ(Time’s Up)」をイギリスに持ち込むことに関わってきている。2019年には「Time’s Up UK」と女性の権利を支援する非営利団体「ライツ・オブ・ウィメン(Rights of Women)」と共同で、イングランドとウエールズで働く女性のための無料ホットラインをローンチするなど、活動家としての知名度も高まっている。
画像は『KERING 2020年6月16日付Instagram「Kering is proud to announce that Emma Watson is joining its Board of Directors, alongside Jean Liu and Tidjane Thiam.」』『Emma Watson 2014年9月24日付Instagram「Executive Director of UN Women Phumzile Mlambo-Ngcuka and I!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)