東京都と繊維ファッション産学協議会が主催し、日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)が共催するファッションアワード「TOKYO FASHION AWARD」とファッションプライズ「FASHION PRIZE OF TOKYO」が、今年度のデザイナー募集を中止すると発表した。
いずれも新型コロナウイルスの流行が収束する見通しがつかず、経済活動も予測できない状況下で海外での支援活動を十分に実施することができないと判断。今後の政府の指針・目安に対応した新しい形での支援方法を模索するとし、今年度の継続支援などについては近日中に順次アナウンスするという。
2014年に創設されたTOKYO FASHION AWARDでは、東京を代表し世界で活躍するブランドになる可能性を秘めたファッションデザイナーを選出。海外での活動をサポートしている。昨年の第6回は「リコール(Re:quaL≡)」の土居哲也、「ミーンズワイル(meanswhile)」の藤崎尚大、「ユウキ ハシモト(YUKI HASHIMOTO)」の橋本祐樹、「イン(IHNN)」の印致聖(イン チソン)、「シュープ(SHOOP)」の大木葉平とミリアン・サンス(Miriam Sanz)、「フミエタナカ(FUMIE TANAKA)」(ザ・ダラスが2020年春夏シーズンに改名)の田中文江の計6ブランドが受賞した。
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FASHION PRIZE OF TOKYOは世界で活躍するファッションデザイナーの輩出を目指し、2017年に設立。TOKYO FASHION AWARDの1ステップ上のアワードと位置付け、国内外で知名度がある東京のファッションデザイナー1組を選定・表彰し、パリでのコレクション発表をサポートしている。昨年の第3回は「ターク(TAAKK)」の森川拓野が選出された。
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