ヴィクトリア・ベッカムのブランド、赤字続きで8億円超の融資受ける

0

2020年06月20日 17:51  Techinsight Japan

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Techinsight Japan

謎の株主によって救済されたヴィクトリア・ベッカムのブランド(画像は『Victoria Beckham 2020年6月17日付Instagram「I’m so excited that my new Cell Rejuvenating Priming Moisturizer in Golden drops today!」』のスクリーンショット)
ヴィクトリア・ベッカムのファッションブランド「Victoria Beckham Ltd.」が、経営維持のために640万ポンド(約8億4500万円)の融資を受けたことが明らかになった。過去4年間で累計420万ポンド(約5億5600万円)もの金額を損失していた同社は、プライベートな投資契約によって救済されたという。英メディア『The Sun』などが報じた。

ヴィクトリア・ベッカム(46)がデザイナーとして展開するブランド「Victoria Beckham Ltd.」は年々赤字が続き、経営難に陥っていた。そんな彼女の会社が640万ポンド(約8億4500万円)の融資によって救われたという。なお同社は、昨年もヴィクトリアの夫デヴィッド・ベッカムが所有すると思われる会社から1600万ポンド(約21億円)の資金投入を受けていた。

英メディア『The Sun』によると、今回の取引はプライベートな投資契約によって裏付けられており、ヴィクトリアは自身のブランドの支配権を維持できるだろうと見られている。

ルクセンブルクを拠点にする会社「London Investments Sarl」は2017年に3000万ポンド(約39億6300万円)を投資し、「Victoria Beckham Ltd.」の28%の株式を取得した。ヴィクトリアの会社から現金が返済されない場合には、株式に転換されることになるという。ヴィクトリアは自社の48.4%の株式を保有し、残りの23.6%は友人でありビジネス・パートナーのサイモン・フラー(Simon Fuller)氏が保有している。

同メディアが取材した金融専門家は、ヴィクトリアが絶望的な窮地に立たされているとしてこのように述べている。

「ヴィクトリアは、自分の名前で設立したブランドでの支配権を廃棄したくはないだろう。とはいえ追い詰められた時には、捨て身の対策が必要となります。」
「今回の動きが、非常に必要とされる現金注入を確保することになるのです。1200万ポンド(約15億9000万円)という昨年の記録的な損失を積み重ねた後でもあり、根本的な対策は打たないという余裕もないのですよ。」

なお『Mirror Online』は2019年、「Victoria Beckham Ltd.」の赤字は2018年の1年間で20%増加したと報じている。同社の会長を務めるラルフ・トレダノ氏(Ralph Toledano)は当時、『The Business of Fashion』にこう語っていた。

「期待通りのパフォーマンスを発揮したし、我々は驚いていない。一日も早く黒字化することを目標としている。」
「私達の運命は、私達の手中にあると信じています。ヴィクトリアには素晴らしい才能があります。それを生かし、ドリームチームとタッグを組めば黒字化は可能です。」

『Celebrity Net Worth』によると、ベッカム夫妻の純資産額は9億ドル(約962億円)だという。にもかかわらず今年4月には、パンデミックの影響で一時閉鎖したブランドのスタッフへの支払いを政府の救済策に頼ると告げたことから、大きな非難を浴びることになった。しかしその後、当初の計画を覆し「政府の制度を利用するつもりはない」と発表している。

5月にはヴィクトリアが展開するコスメブランド『Victoria Beckham Beauty』の製品をInstagramで宣伝、6月にはプライド月間に合わせたチャリティTシャツを発表するも、どちらも「値段があまりにも高すぎる」とまたもや非難の的になってしまった。

画像は『Victoria Beckham 2020年6月17日付Instagram「I’m so excited that my new Cell Rejuvenating Priming Moisturizer in Golden drops today!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

    ランキングエンタメ

    前日のランキングへ

    ニュース設定