『楢山節考』『武士道残酷物語』のデジタル上映決定 パルムドールと金熊賞のトロフィー展示も

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2020年06月26日 06:01  リアルサウンド

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『楢山節考』 (c)今村プロ・東映『武士道残酷物語』(c)東映

 今村昌平監督作『楢山節考』と今井正監督作『武士道残酷物語』が、7月3日から16日にかけて丸の内TOEIでデジタル上映されることが決定した。


参考:『仁義なき戦い』など深作欣二監督作のデジタル上映が全国に拡大 丸の内TOEIでは再上映も


 『楢山節考』は、第36回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールに選出された今村監督作品。原作は、昭和31年中央公論新人賞を受賞した深沢七郎の名作で、信州の山深い寒村を舞台に、七十歳を目前にした老女が、土地の習わしに従い雪の降る日、息子に背負われて楢山に捨てられに行く……死を目前にした人間の生き方を土俗的な哀切の中に描いた。緒形拳が主人公の辰平に扮し、ヒロインのおりん婆さんを坂本スミ子がメイクで老女に扮し演じた。


 『武士道残酷物語』は、第13回ベルリン国際映画祭にて最高賞の金熊賞に選出された今井監督作品。今井監督と中村錦之助が初タッグを組み、南条範夫原作の『被虐の系譜』を映画化した。日本人が自分の本当の判断を獲得するまでの長い残酷の歴史を描く。中村が七代にわたる武家の主人公を演じて戦国時代の武士から太平洋の華と散る特攻隊員、現代のサラリーマンまで七変化する。


 鑑賞料金は、1100円(一般・シニア)。なお、作品のデジタル上映にあわせて、丸の内TOEIの劇場ロビーにて、両作品のトロフィーが展示されることも決定した。東映本社内に所蔵されていない最高賞のトロフィーが2つとも邂逅するまたとない機会となる。(リアルサウンド編集部)


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