角田裕毅インタビュー:消化不良に終わったF2予選「4、5番手は十分行けるはずだったので悔しい」

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2020年07月04日 14:01  AUTOSPORT web

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2020年FIA-F2 角田裕毅(カーリン)
2020年シーズン、FIA-F2に昇格しカーリンから開幕戦オーストリアに出場している角田裕毅。フリー走行ではトップタイムを出す速さを見せながらも予選では12番手に沈んでしまった。いったい何が起きたのだろうか?

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──残念な予選になってしまいました。
角田裕毅(以下、角田):フリー走行は順調で、トップを獲ることができました。ペースもすごくよくて、クルマのバランスも悪くなかった。自分の走りに集中できて、いいセッションでした。予選もペースがよくて、1セット目の3回目のアタックでセクターベストも出て、データを見るとトップを狙える速さだった。ところが(ミック・)シューマッハーに最終コーナーひとつ前でピットインしようとしてたところに重なってしまって、おそらく向こうは後ろを見ていなくて、前を塞がれてアウトに膨らんで大きくタイムロスしてしまいました。

 2セット目のタイヤもペースよかったんですが、赤旗が出てアタック中止になった。再開後のアタックも順調だったんですが、今度は松下信治選手に引っかかってまたもタイムが出せませんでした。終了間際の最後のアタックはかなりタイヤが厳しかったんですが、それでも何とかセクター1で自己ベストを出せた。でも直後に(ニキータ・)マゼピンの赤旗でタイム更新できませんでした。不運が連続したセッションでした。

──1分14秒台は、楽に出せるペースでしたか?
角田:はい。1セット目ですでに、結果的に2番手を確定できるペースを出していましたから。

──松下選手には、どこで引っかかりましたか?
角田:ターン4です。松下さんがプッシュしていなかったので、いつも通りのラインでプッシュしていたんですが、避けてくれる気配がなかった。その後ターン6から加速し始めて、抜かせてくれそうになかったので、それ以上のアタックを断念しました。

──マゼピンがスピンした時には、すぐ近くにいたわけではない?
角田:マゼピンの後ろにいたので、赤旗でアタックを続けられなかった。彼の前で走ったクルマが、タイムを次々に更新した感じですね。ペースがあっただけに、本当に残念というか悔しいです。F2初めての予選は、ちゃんとラップをさせてもらえなかった。明日のレースに向けて、今はまだ少し気持ちを切り替えられていないです。

──とはいえフリー走行で最速、予選もちゃんと走れていたら上位グリッドというのがわかったことは収穫でしたか?
角田:フリー走行でトップを獲るつもりはなかったんですが、逆に予選はトップ4,5番手は十分行けるはずだったので、その悔しさが優っていますね。でもレースまでにはもちろん切り替えて、ベストを尽くすつもりです。

──抜けないコースではないですし。
角田:意外に、比較的抜きにくいです。

──タイヤの垂れは?それほど大きくないですか?
角田:どうでしょう。けっこう落ちると思います。

──ソフトタイヤは予選アタックでも、けっこう持っていましたよね。
角田:そうですね。最後にがくっと垂れるかもしれませんが、そこまでは滑らかに落ちて行く感じです。レース戦略はこれから練って行きますが、タイヤマネージメントがどれだけ巧くできるか。スタートでどれだけ抜けるか。その辺りが肝になると思います。

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