鈴木杏「今がチャンス」 コロナ自粛期間に始めた2つのこと

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2020年07月11日 11:30  AERA dot.

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写真鈴木杏(すずき・あん)/1987年生まれ。東京都出身。96年にドラマデビュー。以降、テレビ、映画、舞台などで活躍。2012年に映画「軽蔑」で第26回高崎映画祭最優秀主演女優賞、17年に舞台「イニシュマン島のビリー」「母と惑星について、および自転する女たちの記録」で第24回読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞するなど受賞歴多数。 [撮影/加藤夏子 ヘアメイク/菅野綾香(ENISHI) スタイリスト/和田ケイコ 衣装協力/AOI WAKANA]
鈴木杏(すずき・あん)/1987年生まれ。東京都出身。96年にドラマデビュー。以降、テレビ、映画、舞台などで活躍。2012年に映画「軽蔑」で第26回高崎映画祭最優秀主演女優賞、17年に舞台「イニシュマン島のビリー」「母と惑星について、および自転する女たちの記録」で第24回読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞するなど受賞歴多数。 [撮影/加藤夏子 ヘアメイク/菅野綾香(ENISHI) スタイリスト/和田ケイコ 衣装協力/AOI WAKANA]
 新型コロナウイルスの影響で、多くの人の生活が一変した。だが、女優・鈴木杏さんは実感がなかったという。一体、どんな生活を送っていたのか。

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 自粛期間中に、始めたことが二つある。一つが、朝日新聞の「天声人語」をノートに書き写すことだ。

「10代から仕事をしていたせいで、高校もあまり通えていなかったんです。役者は、台本を読むのも大事な仕事だから、文字には慣れ親しんでいたものの、いざというときに漢字が書けないことがあって。ちゃんと勉強しないと、と思ってました。そうしたら、自粛期間中にぽっかり時間ができて、以前知り合いの方から、『天声人語を書き写すのが勉強法としてすごくいい』と教えていただいたことがあったので、“今がチャンス”とばかりに、20年ぶりぐらいに、ジャポニカ学習帳と鉛筆を買いました。今は毎朝、携帯のストップウォッチを横に置いて、104字詰めの漢字練習帳に、ひたすら文章を写していて、それが3カ月続いています。知らなかったことが知れて勉強になるだけじゃなくて、心も落ち着くし、手を動かしているときは、“自分の時間”って感じがするんです」

 もう一つが、写真や動画の投稿サイトである「インスタグラム」上で行うインスタライブ。最初は、友達としゃべることが多かったが、リクエストに応じて、瞑想やストレッチなど、普段自分がやっているトレーニングの先生を呼んで、簡単なやり方を紹介したり。

「緊急事態宣言が発令されてからというもの、テレビをつけると、やっているのは全部コロナに関連したニュースばかりで。見れば見たで不安になるので、そういうのとは全然関係ない、ダラダラしたただのおしゃべりをするのは、インスタライブがいいかもしれないと思って。ゆるーい感じで始めたんです。私、趣味で絵を描くんですけど、その自分の描いた絵をTシャツにして着ていたら、見た人から、『それ欲しい』っていう声があがって。今は、ユニクロにUTme!(ユー・ティー・ミー)っていうオリジナルTシャツを作れるアプリがあるので、私の絵の入ったTシャツをそこに出品したりとか」

 舞台「殺意 ストリップショウ」のための準備期間だったこともあるのだろうが、「新型コロナ感染症で生活が一変した」という実感はほとんどないという。

「ジョギングの時間を早めたぐらいで、あまり、生活も変わらなかった。もちろん、この2カ月は友達とも会えなかったけれど、元々頻繁に会うようなタイプではなかったし」

 ただ一つの懸案が、7月に上演予定の一人芝居の稽古が6月から始まること。延期や中止になる可能性もあったので、「どのタイミングでセリフを覚えようか」と、それだけは4月からずっと考えていた。

「そういうときに私って呑気なんです。役との巡り合わせも、人との巡り合わせもご縁なので、上演できるかできないかは、神のみぞ知る、と。今までもいろんなピンチに直面したけれど、後から思えば悪いことっていうのは起きていないし。結局、台本を手に取ってセリフを覚え始めたのは、5月になってから。ギリギリまでのんびり過ごしていましたね(笑)」

>>【後編/鈴木杏が一人芝居に挑戦 舞台「殺意」に感じたコロナ時代との共通点】へ続く

(菊地陽子、構成/長沢明)

※週刊朝日  2020年7月17日号より抜粋

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