MotoGPの軌跡(11):2019年シーズンに好走も不運の負傷で伸び悩んだ中上貴晶

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2020年07月16日 12:01  AUTOSPORT web

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MotoGP 2019年イタリアGPで5位に入賞した中上 貴晶(ホンダ)
2001年までの世界GP(WGP/World Grand Prix)の略称で行われていたロードレース世界選手権。2002年から最高峰のバイクが4ストローク990ccとなり、シリーズの名称もMotoGPへと変更された。しかし、MotoGP初年度は2ストローク500ccマシンと4ストローク990ccマシンが混走する状況でのスタートとなった。2002年から2019年までの『MotoGPの軌跡』を連載形式で振り返っていく。

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 2019年シーズン、19戦中12勝、2位6回と、転倒リタイアに終わったアメリカズGPの1戦を除く18戦で表彰台に立つ活躍を見せたマルク・マルケス(ホンダ)がMotoGPクラスでは4年連続、通算6回目(全クラス通算8回目)のタイトルを獲得した。


 マルケスは、年間獲得ポイントではMotoGPクラス歴代最多の420ポイントを記録。ランキング2位に151ポイントの大差をつけた。この年からチームメイトとなったホルヘ・ロレンソ(ホンダ)が、ケガの影響とマシンの乗り換えに苦戦し28ポイントしか獲得できなかったにも関わらず、ホンダはマルケスの活躍により3年連続となるライダー、コンストラクターズ、チームタイトルの3冠を獲得。2019年はマルケスとホンダにとって圧勝のシーズンとなった。

 ランキング2位にはアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が続いた。ドビジオーゾは2019年も通算2勝を記録、マルケスに続く通算9回の表彰台に立ったものの、マルケスとタイトルを争うまでには至らず、3年連続でランキング2位に留まった。

 2勝を記録したマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)がランキング3位に続き、アレックス・リンス(スズキ)も2勝を記録してランキング4位とベストランキングを記録。ファビオ・クアルタラーロ(ヤマハ)は優勝はなかったものの、ランキング5位とルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。

 MotoGPクラス2年目の中上 貴晶(ホンダ)はイタリアGPでインディペンデントチームトップとなる5位に入賞。シーズン前半はランキングでもトップ10圏内につけていたが、オランダGPでバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)の転倒に巻き込まれ右肩を負傷。そのケガが原因でシーズン終盤の3戦を欠場したため、ランキング13位に留まった。

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