週5の帯で放送1000回『クイズ!脳ベルSHOW』MC岡田圭右に聞く 実は絶滅危惧にある“王道クイズ番組”の魅力

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2020年08月07日 08:40  ORICON NEWS

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写真『クイズ!脳ベルSHOW』MCの岡田圭右(右)とアシスタントのフジテレビ・川野良子アナウンサー (C)BSフジ
『クイズ!脳ベルSHOW』MCの岡田圭右(右)とアシスタントのフジテレビ・川野良子アナウンサー (C)BSフジ
 BSフジとフジテレビで放送中の『クイズ!脳ベルSHOW』が、きょう8月7日に放送1000回を迎える。出題方法やルールが複雑なクイズ番組が多い昨今、この番組は「書き問題」「早押しクイズ」「イントロクイズ」など、シンプルかつ脳を活性化させる問題が出題され、老若男女誰もが楽しめる“王道クイズ番組”。そんな本番組の見どころは何といっても"昭和のスター"を中心とするゲスト出演者の顔ぶれ。通常のクイズ番組ではあり得ない珍解答ぶりの連発に、千原ジュニアや伊集院光、東野幸治など番組ファンを公言する芸能人も多い。そんな自由すぎる往年のスターたちを見事に仕切るMCのますだおかだ・岡田圭右に、クイズ番組の司会者としての姿勢を聞いた。

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■週1から、クイズ番組の常識を覆す週5の帯番組へ成長

──2015年10月の開始からこの8月で放送1000回、ハイスピードの達成ですね。

「最初は毎週水曜の週1回から始まった番組ですが、思わぬ好評をいただいて、今や月〜金の帯番組にまで育てていただきました。もともと、クイズと全く関係ない医療系の番組だったかな?それを今のスタッフさんとやらせてもらって。芸人ですから、シリアスになりすぎないように盛り上げたんですね。その時に何かいいと思ってもらったのか、MCにとお声がけいただいたのがきっかけです。でも、これもひとえにクイズを考えたり、ゲストをキャスティングしてくれたりするスタッフさんのおかげ。キレイごとって思われるかもしれないけど、この業界で長く仕事をやってると我々演者は本当に周りの方への感謝しかないって改めて思いますね」(岡田圭右/以下同)

──ゲストにも長らく業界にいるレジェンド級の方が多くいらっしゃいます。

「この前出てくださった女優の後藤ルミ子さんなんか、46年ぶりのテレビ出演っておっしゃっていました。一時、芸能界を引退されたりしてほかの仕事をやってらした方が出演してくださることもけっこうあるんですよ」

──たしかに「見たことあるんだけど、名前が思い出せない…」となるゲストの方もいます。

「千原ジュニアさんがおっしゃってました。「あれっ、この人どなたやったっけ?」と思わずチャンネルが止まる。で、(過去の出演作などの)紹介があって「ああ!」と思わず番組に釘付けになるという。ちょっとした日本芸能史みたいな番組にもなってますよね(笑)」

■“疲労感”でクイズ番組としてあり得ない展開に…

──滅多に共演の機会がない方も多いと思いますが、お会いできてうれしかった方は?
「やっぱりスポーツやプロレスのレジェンド級の方がいらっしゃるとワクワクしますね。あとは『仮面ライダーアマゾン』ヒロインの松岡まり子さんとか、『秘密戦隊ゴレンジャー』のモモレンジャーの小牧りささんとかは子どもの頃に憧れてたな〜と。また特撮ヒーローやスポーツでカッコよくやっておられた方が、実際にお会いしてみるとユニークなおっちゃんだったり(笑)、そういううれしい発見みたいなのはたくさんありますね」

──バラエティ慣れしてないゲストも多い中、素顔やエピソードを引き出す岡田さんのMCテクを教えてください。

「ちょっとしたことですけど、元スポーツ選手の方だったら「◯◯さん」ではなく「◯◯選手」と呼ぶとかね。あとはベテラン級の女性だったら下の名前の「ちゃん付け」で。これは『なるほど!ザ・ワールド』(81年-96年・フジテレビ系)の愛川欽也さんから学んだことなんですけど(笑)」

──「ちゃん付け」、みなさん嬉しそうにされてますよね(笑)。

「馴れ馴れしいと言われればそれまでですけど、結局いかに早くその方の懐に入るかだと思うんです。そうすると当時の意外なエピソードを明かしてくれる方も多くて。やっぱり往年の歌手の方や俳優さんって、なかなかバラエティで自分のことを話す機会ってないと思うんですけど、そういうイキイキしたところを引き出せたときは、この番組のMCをやっててよかったなと思います」

──参考にされたMCや目標にしているMCの方はいらっしゃいますか?

「この番組、この人というのは特にないですね。でも昔からテレビが好きで、クイズ番組もたくさん見てました。『クイズタイムショック』(1969年−86年・テレビ朝日系※初期シリーズ)、『パネルクイズ アタック25』(1975年−放送中・テレビ朝日系)、『象印クイズ ヒントでピント』(1979年−1994年・テレビ朝日系)、『連想ゲーム』(1969年−91年・NHK総合)、『なるほど!ザ・ワールド』などなど。そうやって見てきたものが、どこかでいきているのかなとは思います」

──高齢のゲストも多いですが、お気遣いされるところはありますか?

「1日5本収録なので、後半になるとあからさまに皆さん疲労感が伝わってきます(笑)。だからなるべくカメラが回ってない時も、話しかけるようにはしてます。あとクイズもつい長考になって、いざオープンするとまさかの白紙解答(笑)。クイズ番組にはあるまじきことですけど、それも味になってしまうのがこの番組なのかなと思ってます」

■漫才も番組も偉いのは“ボケ” いかにいい“フリ”を投げるか

──クイズ番組の醍醐味である解答者とのやり取りでは、他の番組で岡田さんが見せる"スベり芸"とは異なり、4人のクセモノ解答者を見事にさばくそのMCぶりも注目されています。

「ワタシも漫才ではツッコミですから、MCとしてもそこを基本に置いてやってるんです。この番組にいらっしゃる方って、みなさん素晴らしい素材を持った"ボケ"なんです。ただ芸人のボケならワタシもある程度の経験を積んできましたけど、往年の俳優さんや歌手のみなさん見たことのない変化球でボケてくるので(笑)」

──そのボケをいかに受けて調理するか、それがこの番組におけるMCの役割ということでしょうか。

「結局、漫才においても偉いのはボケだと僕は考えてるんですね。相方がボケて、初めてこっちがツッコめるわけですから。そういう意味ではこの番組も、主役はMCではなくゲストなんです。みなさん天然のボケも繰り出してくれますけど、中にはおしゃべりが上手じゃない方もいます。そんな方の面白さをいかに引き出す“フリ”を投げるか。そしてボケていただいた以上はきっちりツッコむ。ゲストの方をいかに輝かせるかが僕の役割だと思ってやってます」

──今後も番組が長く愛されるために意識していることは?

「視聴者の方もそうですけど、やっぱりゲストで来てくださった方に「今までバラエティは出たことなかったけど面白かった」「また出たい」と楽しんで帰ってもらうことですね。それだけで十分やと思ってます」

──この番組きっかけで往年のスターが新たな面白キャラとして発掘されるかもしれないですね。

「ゲストの方もこれまで2400人以上出てくださっていて、クイズというより「芸能大図鑑」みたいな番組になってますね(笑)。これからも視聴者の方が子どもの頃に心ときめかせたあの人、燃えていたヒーローのみなさんに来ていただきたいなと思ってます。ただ(千葉のローカルタレントの)JAGUARさんは出過ぎ!スペシャルのたびに登場してますから、スタッフどんだけJAGUARさん好きやねん!って思いますね(笑)」

文/児玉澄子

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