ドゥカティで初ポールのザルコ「ソフトタイヤの序盤を完ぺきに使うことが重要だった」／MotoGP第4戦予選トップ3コメント

MotoGP第4戦チェコGPの予選がブルノ・サーキットで行われ、MotoGPクラスでフロントロウを獲得したヨハン・ザルコ（エスポンソラーマ・レーシング）、ファビオ・クアルタラロ（ペトロナス・ヤマハSRT）、フランコ・モルビデリ（ペトロナス・ヤマハSRT）が、会見で予選日を振り返り、決勝レースへの展望を語った。

■ヨハン・ザルコ（エスポンソラーマ・レーシング）／予選：ポールポジション
「このポールポジションを獲得できてうれしいよ。ラップタイムを見てびっくりした。序盤に比べてラップタイムに大きな差があったからね。それで、『オーケー、きっといいポジションが得られるラップタイムが出せるだろう』と思っていたんだ。（ポールポジションを獲得したベストタイムを記録した後）、もう1周したけれど、少し考えて、攻めることはできなかった。最初の状態のタイヤをうまく使うように合わせていたから」

「今週末は、最初のラップとそのほかのラップとの間に大きな差がある。それ以上走りたいという感覚になっても、ラップタイムは上がらない。だからこそ、最初の状態のソフトタイヤを完ぺきに使うことがすごく重要だったんだ。（※ザルコは予選で、最初のアタック、2度目のアタックともにリヤに新品のソフトタイヤを履いた）」

「フィニッシュラインを超えて、ポジションが1番手だとわかった。チームが喜んでいたけれど、まだ僕は考えていた。誰かがこのタイムを更新するだろうってね。間違いなくポールポジションだとわかって、うれしかったよ。ポールシッターとしてパルクフェルメに行ったんだ。毎周、高いポテンシャルを持つドゥカティをうまくコントロールし、このバイクでタイムを上げていった。でも、すべてはまだ簡単じゃない。学んでいる最中なんだ」

「レースペースは前戦よりもよくなっているけれど、まだ勝つには難しいだろうね。明日の状況は、今日とは少し違っているだろうし。ただ、僕はレース序盤にはアドバンテージがある。これは今週末、ふたつ目の驚きだ。だから、明日を待って見る必要がある。表彰台を争うために、できるだけ長く上位にいるよ。これはすばらしいオプションになりえるよね」

「けれど、トップ5であっても、すばらしい結果になるだろう。言ったように、今は学んでいる最中だから。すべてのステップを受け入れる必要がある。今日は僕たちが計画していた以上に大きなステップとなった。常にポジティブではあるけれど、明日のレース序盤、トップのライダーたちと争うことは大きな手助けにもなるだろう。タイヤのグリップが落ちてきたら、どうなるか、だね」

■ファビオ・クアルタラロ（ペトロナス・ヤマハSRT）／予選：2番手
「最終的には、フロントロウを獲得することが一番の目標で、これが重要だった。正直、最初のタイヤはすごくよかったんだ。でも、最初のラップでミスをしてしまうと、次の周には同じように走れなくなってしまう。だから、2周目では全力を尽くしたよ。けれど、十分ではなかったし、ちょっと攻めすぎてしまった。それで13コーナーのバンプにつかまってしまい、小さなクラッシュを喫してしまったんだ」

「けれど、フリー走行4回目ではペースの改善ができた。どここが限界なのかも正確に感じたよ。まあ、予選ではハードブレーキングで攻めすぎてしまったけれど。とにかくペースはいい。それと、明日のMoto2クラス後のコースコンディションはどうだろうね」

「ヨハンはとても速い一人だと思う。ジャック（・ミラー）やアンドレア（・ドヴィツィオーゾ）も速い。でも、グリップが落ちたとき、苦戦しているように見えるのはわからない。通常なら、彼らドゥカティ勢の強みはエンジンパワーだ。でも、ヤマハはすべてのサーキットでうまくいっているよ。1周のペースとしては、バイクがここでうまくいっていることがわかる」

「ブルノの路面状況はバンプがあってすごく難しい。だから、最初のラップでミスをしたら、次のラップでは0.2から0.3秒遅くなってしまうだろう。明日は勝つためにペースがいいことがわかっているから、今日はフロントロウにいられてうれしいんだ」

■フランコ・モルビデリ（ペトロナス・ヤマハSRT）／予選：3番手
「今週末、僕たちはバイク、コース、グリップやその他すべての細かいことにいい感触があった。これまでで最高のMotoGPクラスの週末になっているよ。すごく満足している。明日のレースではこれを生かしたいね」

「明日のレースでは、レースディスタンスでどうなるかわからない。タイヤのグリップ低下が鍵になると思う。レースではある時点で、未知のポイントに飛び込むことになる。きっとファンにとっても、ライダーにとっても興味深いことになるだろうね」