GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ:スプリントカップ第1戦で富田組アウディが2位獲得

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2020年08月10日 15:11  AUTOSPORT web

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GTワールドチャレンジ・ヨーロッパのスプリントカップでデビューレースながら2位表彰台を獲得した富田竜一郎とチームメイトのケルビン・ファン・デル・リンデ
8月8〜9日、イタリアのミサノでGTワールドチャレンジ・ヨーロッパのスプリントカップ第1ラウンドとなるミサノ戦が行われ、2020年からヨーロッパで活動を開始した富田竜一郎が乗り込んだベルジャン・アウディクラブ・チームWRTの31号車アウディがレース1で2位表彰台を獲得したほか、レース2でもトップ争いを展開するなど、大きな印象を残した。

 新型コロナウイルスの影響でカレンダーが大きく変更されたGTワールドチャレンジ・ヨーロッパのうち、スプリントカップはこのミサノ戦が開幕。今季、ヨーロッパでの挑戦を開始した富田にとってのデビュー戦となるが、フリープラクティス1では1分32秒354をマークし、2番手につけ好発進をみせる。

 8月8日の予選1回目では、トーマス・ニューバウワー/オウレリアン・パニス組テック1・レーシングのレクサスRC F GT3がポールポジションを獲得し、富田/ケルビン・ファン・デル・リンデ組31号車アウディは5番手につける。迎えたレース1では、富田はスタートを担当。僚友の32号車アウディを駆るシャルル・ウェルツとのバトルを制し、4番手につける。

 レースはニューバウワーのレクサスと107号車ベントレー・コンチネンタルGT3を駆るジュール・グーノンがリードを広げ、ジム・プラが駆るアッカASPの89号車メルセデス、さらに富田の31号車アウディ、ウェルツの32号車アウディと続くが、スタートから19分というところで富田とウェルツの2台のアウディがプラのメルセデスをパス。富田は3番手に上がる。

 富田はピットインまでしっかりと役目を果たし、ファン・デル・リンデに交代。レース後半、序盤トップを走っていたレクサスはトラブルで後退し、107号車ベントレーがリード、ドリス・ファントールの32号車アウディ、ファン・デル・リンデの31号車と続く順位となる。

 終盤、シルバーカップの首位だった89号車メルセデスがストップしたためセーフティカーが導入されるが、このリスタート後、ファントールとファン・デル・リンデの2台のアウディは、ベントレーを駆るネルソン・パンチアティシをパス。32号車のウェルツ/ファントール組が優勝、富田/ファン・デル・リンデ組が2位となり、WRTがワン・ツー。富田はデビュー戦2位という結果を残した。

■レース2ではトップ争いを展開するも、痛恨のコースオフ
 8月9日のレース2では、富田/ファン・デル・リンデ組アウディは2番手からスタート。ファン・デル・リンデがティムール・ボグスラフスキ/ラファエル・マルチェッロ組アッカASPの88号車メルセデスを追っていく。

 セーフティカーをはさみながら、スタートのマルチェッロとファン・デル・リンデはそのままの順位でボグスラフスキと富田に交代。富田は一度はコースオフを喫するも、メルセデスワークスドライバーのルカ・シュトルツ駆るHRTの4号車メルセデスを抑えながら、2番手をを守ると、トップのボグスラフスキを追った。

 富田は残り13分というところで、ボグスラフスキとサイド・バイ・サイドまで持ち込む激しいドッグファイトをみせたが、残り8分の最終コーナーでリヤが厳しくなり、痛恨のコースオフ。ボグスラフスキ/マルチェッロ組メルセデスが優勝、富田/ファン・デル・リンデ組は7位となった。

 この週末の最後のレースとなるレース3では、富田/ファン・デル・リンデ組は9番手スタート。富田は10番手から9番手にポジションを戻し、ファン・デル・リンデに交代。終盤、パンチアティシのベントレーとファン・デル・リンデが激しいバトルを展開し、後方から迫ったパニスのレクサスとの三つ巴のバトルとなるが、パンチアティシのベントレーとパニスのレクサスがクラッシュ。バトルを勝ち抜いた31号車は5位でフィニッシュ。優勝はレース1も制したウェルツ/ファントール組32号車アウディとなった。

 英語実況では“トミタサン”と呼ばれ、富田はデビューラウンドで大きな印象を残したと言えるだろう。次戦は9月11〜13日にフランスのマニクールで行われる。

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