テルファーが支持を集める背景には、SNSの発信からバッグの価格まで、ブランドのインクルーシブな姿勢がある。ブランドのスローガンは「NOT FOR YOU — FOR EVERYONE」。バッグの愛用者にはセレーナ・ゴメス(Selena Gomez)やソランジュ・ノウルズ(Solange Knowles)らセレブリティも名を連ねるが、テルファーのインスタグラムでは有名無名関係なく、購入者が投稿した着用写真のリポスト(再投稿)を投稿。インスタのコメント欄には1000件を超える書き込みが寄せられることも多く、熱狂的なコミュニティを築き上げている。また、ファッション業界では未だ黒人経営のブランドや黒人デザイナーの数は少なく、黒人でクィアでもあるクレメンスの成功が黒人コミュニティを盛り上げ、ファンを広げている一因でもある。
こういった状況を受けて、テルファーは今週「THE TELFAR BAG SECURITY PROGRAM」と題した受注販売プログラムを行うことを発表。8月19日22時(日本時間)から24時間限定で、バッグの受注を行う。全てのカラーとサイズから選ぶことができ、購入者に届くのは12月15日から1月15日までの期間を予定。なお、今後もECサイトでのバッグの販売は継続するが、「ドロップでストレスを抱えないように、必ずバッグを届けられる方法として」受注販売を取り入れる考えだ。