GOT7の“親”的存在ジニョン、パワーボーカル ヨンジェ、天真爛漫なベンベン、ピュアなマンネ ユギョム…飛躍を後押しするメンバー

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2020年08月30日 10:01  リアルサウンド

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GOT7『DYE』

 プロデューサー、J.Y. Park(パク・ジニョン)が率いるJYPエンターテインメントから、2014年にデビューした7人組ボーイズグループ“ガッセ“こと、GOT7。韓国、アメリカ、香港、タイと多国籍メンバーが集まっていることから、デビューアルバム『Got it ?』は米ビルボードの「ワールド・アルバム・チャート」で首位を獲得。その後も、「Just right」「If You Do」「Never Ever」「A」「Lullaby」「Hard Carry」といったMVがYouTubeで再生回数が1億回を突破するなど、魅力的な楽曲を次々と発表してきた。


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 日本でも、2017年には日本武道館公演を開催。また、2019年に行なわれたワールドツアー『GOT7 2019 WORLD TOUR KEEP SPINNING』では、タイ・バンコクで開催するチケットがわずか2時間で完売&追加公演が決定するなど、国を問わず高い人気を証明した。


 残念ながら今夏、日本のファンクラブが終了してしまったが、きっとこれまでとは異なる形でさらなる活躍を見せてくれるはず。そんな期待を込めて、改めて彼らの魅力を紐解く第2弾。今回は、ジニョン、ヨンジェ、ベンベン、ユギョムを紹介し、さらなる飛躍を後押ししたい。


■太陽のようにグループを明るく照らすGOT7の親、ジニョン
 中学3年生のときにオーディションを経てJYPエンターテインメントの練習生となったジニョン。GOT7が誕生する以前の2012年にJBとのユニット「JJ Project」を結成し、シングル『Bounce』で一足先にデビューを経験。プロデューサーのJ.Y. Park(パク・ジニョン)と同姓同名であることから、当初は「Jr.」と名乗っていた。GOT7を結成後は、サブボーカルとして活躍。持ち前の運動神経の良さから、ダンススキルも高く、振り付けにも積極的に参加している。自分には完璧主義で真面目な努力家。しかしメンバーに対しては面倒見が良くて気配り上手。そんな朗らかな性格から、グループ内では保護者的ポジションで親しまれている。


 歌手活動と並行してドラマ『ドリームハイ2』『愛するウンドン』、映画『降りしきる雪』など俳優としても活躍中。主演作品『彼はサイコメトラー -He is Psychometric-』では、キスシーンにも挑戦。すると、メンバーがその場面をキャプチャーして送ってきたというエピソードも。(参照:Korepo)そんなイジりにも「関心を(持ってくれて)ありがとう」とは、実に優しいジニョンらしい返しだ。また、この作品を通じて苦手意識のあった“はつらつとした表現“に自信をつけたというジニョン。たしかに、ジャクソンをはじめ賑やかなメンバーが多いGOT7において、ジニョンの存在感は“はつらつ“というよりも、“ほっこり“とした愛らしさが魅力だ。自分をどう魅せていくかという点において、演技の仕事で培われた表現力と自信は、当然ステージでの魅力的なパフォーマンスにも繋がっている。アーティストとして、そしてグループの太陽として、さらに魅了してくれそうだ。


■抜群の歌唱力で圧倒するパワーボーカル・ヨンジェ
 小さいころから歌うことが大好きだったというヨンジェ。地元の音楽スクールでレッスンを重ねてきたため、JYPのオーディションに合格するやいなや、練習生歴7カ月という驚異のスピードでGOT7に選ばれた。他のメンバーが2年半〜4年と長い期間準備を重ねてきたことを考えると、ファンから「天才」と呼ばれるのも頷ける。力強い振り付け、多彩なフォーメーションチェンジと、運動量の多いGOT7のダンスパフォーマンス。にも関わらず、メインボーカルであるヨンジェの歌声はブレることがない。自ら「パワーボーカル」と名乗るほど豊かな声量、そして音程を外さない正確さ。そして何よりも彼自身がまさに音を楽しんでいることが伝わってくる、のびのびとした歌いっぷりが大きな魅力だ。


 今年5月にリリースしたミニアルバム『DYE』に収録されている「POISON」ではグイグイと音階をかけ上がっていき、なめらかにファルセットへと切り替わり、そのままハイトーンシャウトへ……と、見事な歌唱を披露。また「AURA」では、まるで何かにぶつかって弾むような勢いを感じる声で〈Aura〉と歌う。歌声を自在に操るまさに“天才”的な感覚に、思わずしびれる。その才能は、楽曲制作にも広がりを見せており、Ars名義で作詞作曲活動も行なっている。「REWIND」「HEY」「Sign」「Think About It」など、クールでありながら思わず体を揺らしたくなる、情熱的な楽曲を多く生み出しているので、ぜひチェックしてほしい。


■天真爛漫な愛され上手のラッパー、ベンベン
 タイ出身のベンベンは、歌手のRAIN(ピ)のファンである母親の影響でダンススクールに通い始め、カバーダンス大会に出場。このときの優勝賞品が、RAIN(ピ)と夕食を共にできる権利だったそう。母親の願いを叶えるべく挑んだこの大会で、見事優勝。さらにJYPエンターテインメントの練習生にも抜擢されるという、運命に愛される男だ。持ち前の粘り強さと前向きさ、そして思ったことは素直にハッキリと伝える性格を曲げることなく、すくすくと育っていく。グループのリーダーで威厳を持つJBに対しても、遠慮なく発言。JBもそんなベンベンに対してタジタジになることも。そんな2人の様子をメンバーは「トムとジェリーみたい」と笑う(参照:MORE)。また、ジニョンに対しても、タイマッサージを受けている最中にマッサージ師のフリをして近づき、頭をブンブンと振るイタズラをしかけたり、誕生日近辺に会ったメンバーに「プレゼントは?」とおねだりする姿も。そんなベンベンの天真爛漫さが、多国籍であるGOT7の壁を取っ払い、絆を築いてきた。


 バラエティに出れば、みんなの笑顔をかっさらっていく“ベンベンタイム“に突入することもしばしば。天性の愛され力、スター性から、誰もが目を離せない。その証に、彼のInstagram(1159万人)、Twitter(644万人※いずれも8月28日現在)のアカウントフォロワー数は合わせて1800万人以上にも上る。タイでTOP3に入るフォロワー数の多さで、今年7月タイ最大規模を誇る音楽授賞式において「ソーシャルスーパースター賞」を受賞したという。もともと華奢な印象だったが、最近では筋トレをしてたくましい肉体美を作り上げているベンベン。フィジカルな強さを手に入れ、さらに迫力あるステージパフォーマンスを見せてくれるに違いない。


■年上メンバーからイジられまくりのピュアなマンネ、ユギョム
 幼いころからダンスに夢中だったというユギョム。中学2年生のころにハウスダンスのジャンルで賞を獲得したことも。そんなユギョムのダンス動画を兄がSNSにアップしたところ、JYPエンターテインメントの目に止まったようだ。身長180cm、長い手足を活かしたダイナミックなダンスと、軽やかで細かなステップ、そして艷やかな色気を帯びた表情を得意とするユギョム。2016年には、K-POPスターがダンサーとチームを組み、パフォーマンス対決を繰り広げる番組『HIT THE STAGE』に出演。少女時代のヒョヨン、Block Bのユグォン、MONSTA Xのショヌ、I.O.Iのキム・チョンハ、NCTのテンと、実力者を差し置いて最終優勝を手にしている。


 そんなステージでは雄々しい姿を見せてくれるユギョムだが、最年少ということもあり兄メンバーたちから一心に愛情を注がれている。あまりの可愛らしさに、イジりたくてしかたなくなるのが、GOT7のメンバーたち。過去にはJBとジャクソンが喧嘩を始めるドッキリを仕掛けられたユギョムは、ネタバラシのタイミングで安堵のあまり涙を流したことも。その姿がまた愛しくなったメンバーは数年後に、撮影中に高級ワインを割ってしまい支払いで揉めるドッキリを敢行。何も悪くないはずのユギョムが「僕がちゃんとしてなくて」と謝り、代金を半分出そうとする。そんないじらしいユギョムが大好物なメンバーは大喜び。泣いてしまった以前とは異なり、「冗談じゃないよ」「グループがどうなるんだろうって(思った)!」「(僕のことを心配しなくて)大丈夫だって!」と言い返す姿に、メンバーが「泣くなー」と嬉しそうに抱きつくのだった。


 そう、GOT7の何よりの魅力は、この団体芸とも言える微笑ましいノリにある。もちろん、その仲の良さは息の合ったステージングにも通じるもの。これからもじゃれ合いながら恥をかいて、高め合いながら汗をかいて、「幸運を持った(GOT)7人で」ずっと一緒に歩んでいくGOT7の活躍を楽しみにしている。(佐藤結衣)


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