『I-LAND』、“相性テスト”でケイの方向性や考えの違いが浮き彫りに 特権付き第1位はジェイク

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2020年09月04日 12:02  リアルサウンド

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『I-LAND』

 BTSやTOMORROW X TOGETHERの所属するBig Hit EntertainmentとCJ ENMによるアイドル育成を目指すサバイバルリアリティ番組『I-LAND』が、早くも9回目の放送を終えた。


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 Part2が開幕後、初の脱落者として長い間練習を共にしたメンバーであるゴヌ(GEONU)が選ばれ、それぞれが複雑な感情を抱える中で次なるテスト内容が発表された。今回のテストは、題して“相性テスト”。新曲「Flicker」、「Dive into You」の2曲に分かれ、それぞれ異なるメンバーの魅力を組み合わせて舞台を完成させるというもの。キーとなるのは難易度の高い振り付けの成功度だ。また、今回の個人ランクは全て視聴者によるグローバル投票によって結果が決められるが、プロデューサー評価で1位を獲得した場合には投票締め切り前の24時間の間の投票数が2倍でカウントされるという特権が与えられる。


 ユニットの曲と構成の決定権は、現時点で1位のヒスン(HEESEUNG)に与えられた。「Flicker」を選択したヒスンがメンバーとして引き入れたのはソンフン(SUNGHOON)・ジェイク(JAKE)・ジョンウォン(JUNGWON)・ケイ(K)。


 ジェイ(JAY)率いる残りの練習生が「Dive into You」を担当することになったが、自分の思う実力者を選んで行ったヒスンに対して失望の気持ちを抱く姿を見せた。しかし、逆転の発想でそこから活力を得ていく「Dive into You」チーム。ジェイはリーダーとして、選ばれなかったことを恨むのではなく努力して見返すことを目標に掲げ、チーム全員に共有した。また、メンバーそれぞれの長所を挙げていき適材適所のパートに配置していくという戦略で順調に士気を上げながら進めていった。


 一方の「Flicker」チームは、ケイの存在によって空気が硬くなる瞬間が度々見られた。年長のケイに対しては“絶対的エース”とされているヒスンも、もちろん他のメンバーも逆らうことはできない。そのためパート決めの時点から全員がケイの指示通りに動くほかなかった。練習でもダンスに対する細かいこだわりを見せるケイは、他のメンバーからの提案を受け入れたり妥協したりすることがない。顔色を伺いながら練習をするヒスン・ジョンウォン・ソンフンはもどかしさを抱えていた。また、ジェイクも自分と周りの実力の差に不安をにじませていた。


 「Dive into You」を担当することとなったジェイは、他のメンバーが食事休憩をしている間にも練習の工程やポイントを考えるなどリーダーとして勝利への意欲を見せる。他のメンバー間の関係も良く、目標を見据えながらも和やかな空気の中で全員の気持ちをまとめていく様子が伝わってきた。こうした良好な関係性や練習の積み重ねで得た彼らのチームワークは中間発表でも輝きを見せ、改善点は多くあるものの可能性を感じられるアドバイスをもらうことができた。


 ヒスンが選んだ実力者で構成された「Flicker」チームだったが、本人の不安通りジェイクを中心に課題が多く残る結果となった。ジェイクは諦めることなく研究と練習を積み重ねることを決意。しかしながらその後行われたボーカルチェックでも問題が生じ、それを契機に練習方針について話し合うことに。ケイのやり方に口出しできなかったメンバーたちも、正直に胸の内を伝えることを決意する。彼らにはケイを傷つけるつもりはなかったものの、方向性や考え方の違いを実感したケイは告げられた本心にショックを隠しきれなかった。同じ目標を持ちながらも“仲の良さ”だけではやっていけないことを改めて胸に刻みながらチームとして成長していく練習生たちは、それぞれが様々な思いを抱えているようだった。


 迎えた本番は例のごとく11人全員の運命を握っており、大きな緊張感に包まれていた。先に披露することになったのは「Flicker」チーム。真紅の衣装を身にまとって堂々としたステージを披露する彼らは表情の完成度が魅力的で、プロデューサーであるパン・シヒョク代表も何度も頷く様子を見せた。全員が良い評価を受け、不安の残っていたジェイクも表現力豊かなパフォーマンスをすることができた。


 元気よく登場した「Dive into You」チームは全員がキャッチーな自己紹介を準備し、このチームの良さである柔らかい雰囲気を審査員全員に伝えることができた。曲が始まると自己紹介とは打って変わってキレのあるかっこいいステージを披露した彼らだったが、タキ(TA-KI)とダニエル(DANIEL)、ソヌ(SUNOO)には少し厳しい評価が下る。一方、リーダーとしてチームを引っ張り、個人的にも最高のパフォーマンスをしたジェイは全審査員から認められた。


 最終的に11人の中からプロデューサーに選ばれた、特権付きの第1位はジェイク。実質今回のテストでの脱落は免除となるだろう。相手のチームのパフォーマンス前には必ず声援を送り、最後はお互いを称え合う彼らの様子を見ていると、脱落者が出てしまう現実がとても心苦しく感じられる。悔いの残らないよう、全てのステージに全力を捧げる彼らが見せる今後の展開からも目が離せない。(フルヤトモコ)


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