安室奈美恵「2021年9月復帰」報道と木下優樹菜バッシングに見る、芸能マスコミの“不条理”

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2020年09月09日 00:42  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 やはりこの国のマスコミはおかしい。菅義偉官房長官が次期自民党総裁に確定的と見るや、ヨイショしまくり。問題が数多く指摘されて「菅話法」などと揶揄された官房長官会見も高く評価する始末――。政権発足前からこれだ――。

第522回(9/3〜9/8発売号より)
1位「安室奈美恵 水面下で進む’21年9月“電撃復活”プラン」(「週刊女性」9月22日号)
2位「直撃に『芸能界に未練ナシ』もインスタ新設 木下優樹菜の『嘘つき素顔を暴きたい!』原告女性が決意に激白」(「週刊女性」9月 22日号)
3位「安倍昭恵夫人 『首相官邸日参』にあった『Aファイル』隠滅!」(「女性自身」9月22日号)

 2018年の引退以来、その動向がほとんど報じられてなかった安室奈美恵。その理由は引退直前に弁護士を通しての強い報道自粛要請があったからだが、やっと出ました! 「週刊女性」が安室の21年9月の復帰を報じている。

 記事によれば、安室に近い音楽プロデューサーや関連グッズ製造販売を請け負う会社社長が復帰に向けて動いているらしい。その根拠のひとつが、昨年に引き続き開かれる、安室の名を冠した花火イベント。今年はコロナの影響でオンライン開催となるが、グッズも充実し、その数が毎年増えている。そして個人事務所から「namie amuro」のロゴが新たに商標登録され、その登録の範囲も広範囲だというもの。今後、安室がいろいろな事業を展開できるように――。

 うーん、でもこれを根拠に復帰というのはどうなのか。しかも安室の性格からしてこんな早い復帰ってあり!? というか復帰というのは歌手活動ってこと? 何を持って復帰なのかわからない。オンライン花火イベントにかこつけて復帰をこじつけた? それともイベントのPRか? そんな感じの記事なのだ。

 でもまあ、これがギリギリだったのかな。安室の名前で花火イベントするんだから、その動向を伝える。一応、大義名分がつく。何もないのに安室関連記事を、特にプライベートなどを報じれば訴訟になる可能性があるから。強いものには巻かれる。安室関連の記事の少なさと今回の記事を見て、改めて芸能マスコミの弱腰ぶりをみた。

 一方、弱いものには徹底的に食いつくのも芸能マスコミ。今年7月に芸能界を引退した木下優樹菜について、同じ「週刊女性」が手厳しい。

 9月1日、公式インスタグラムを開設した木下だが、このことを端緒にいまだ続くタピオカ訴訟について記事にしている、というか蒸し返している。

 これまでのタピオカ問題を最初から振り返り、活動休止、離婚、不倫疑惑、引退までを詳述。そしてタピオカ店オーナーとの裁判の進行具合を記した上、オーナーに直撃! 「私は真実を明らかにしたいだけ」というコメントも引き出した。極め付けはタイトルだろう。オーナーは「週女」の直撃取材に「裁判で嘘を暴いて、真実をハッキリさせたいと思って提訴しました」と語ったのだが、それを「嘘つき素顔を暴きたい!」と意訳しているのだから。

 いや〜激しい(笑)。それもこれも、木下が引退の際、所属事務所だった「プラチナム」が木下を切り捨てるようなコメントを出したからだろう。しかもこの事務所は“芸能界のドン”率いるバーニングプロダクション系列だったから。もうお墨付きがあるから、書きたい放題! そもそも、タピオカ騒動が持ち上がった当初、ネットで炎上しているのにマスコミはほとんど騒動に触れず、木下が芸能活動自粛を発表すると、急に騒動のことを報じ始める。さらに芸能界引退となると大バッシング! それは木下が芸能界を引退しても続いているのだ。

 同じく引退した安室と比べるのはどうかとは思うが、それでもこの扱いの差だ。強者の言いなりになって、あるときは口をつぐみ、あるときはバッシングに精を出す。不条理な芸能マスコミ、だ。

 「女性自身」が重大な疑惑記事を掲載している。政権を投げ出した安倍晋三首相だが、相方の安倍昭恵夫人が最近になって頻繁に首相官邸に姿を現すという。その理由が、「文書破棄」になるのではというのだ。

 政治評論家の有馬晴氏が解説しているのだが、官邸には昭恵夫人関連の資料がファイリングされ、その中にはおそらく森友学園関連書類もある。昭恵夫人の所有書類ゆえ、官僚は勝手に破棄できない。その確認、破棄のために通っているのでは、というのだ。

 大変だ! 阻止できないのか!? この疑惑をもっと掘り下げてほしい。「女性自身」。

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