BTS「Dynamite」、真似したくなる“ポイントダンス”取り入れたパフォーマンス 『THE MUSIC DAY』では演出にも期待

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2020年09月12日 10:01  リアルサウンド

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BTS「Dynamite」

 BTSが、最新曲「Dynamite」を『THE MUSIC DAY』(日本テレビ系)でパフォーマンスする。同楽曲は「Billboard Hot 100」で1位を獲得、MVの再生回数は3億回を突破しており、ARMY(BTSのファン)だけでなく音楽ファンからも注目の集まる1曲だ。日本のテレビ番組で披露するのは初となる。そこでパフォーマンスにおける注目ポイントについて、BTSはじめ韓国のアーティストに詳しいライターのDJ泡沫氏に解説してもらった。


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「この楽曲自体、まだ『MTV Video Music Awards』とNBC TODAY『Citi Music Series』でしか披露していません。練習動画やRecording AcademyのYouTubeチャンネルでパフォーマンスを見ることはできますが、アメリカ以外のメディアでは初めてのパフォーマンスになります。全編英語詞ですし、サウンド感や参加しているクリエイター含め、欧米仕様な楽曲と言えます。『Dynamite』の前は日本盤の活動で、『Stay Gold』や『Your eyes tell』はボーカルに重きを置いた楽曲でした。今回はBTSにとって初めてディスコ風のサウンドになっていて、『サタデー・ナイト・フィーバー』などのオマージュや70年代ディスコダンス風の動きが取り入れられ、これまでにない雰囲気のダンスです」


 また今回は「#Dance_Dynamite」のハッシュタグを使い、TikTokでのダンスチャレンジを積極的に促しているのも特徴的だ。


「日本もそうですが、アメリカでは最近TikTok発のヒットが増えていて、注目度が高いです。『Dynamite』もダンスを作る段階から一般の人も踊りやすい動きをあえてポイントで入れることをある程度意識していたのではないでしょうか。韓国のグループでは、以前は真似したくなるようなポイントダンスを入れることで、一般の人たちが真似をした動画がYouTubeにアップされたりという流れがあったのですが、一時期非常に難易度の高いダンスが増えました。BTSはちょうどそれ以降の時期にデビューしたので、これまではグループとしてのフォーメーションや振付の難易度や、どれだけダンスが揃っているかというところに集中していたような印象です。ダンスが得意なメンバーであるJ-HOPEがベッキー・Gとコラボした『Chicken Noodle Soup』のリリースに合わせて『#CNSChallenge』が開催されたり、前回のアルバムタイトル曲の『ON』をTikTokで一部先行公開してリリース前にそれを使ったファンメイド動画がたくさん作られたりという動きはありましたが、今回のように、TikTokのダンスチャレンジで取り入れやすそうなポイントダンスをあえて入れていると思わせるような振付は、あまりなかったのではないでしょうか」


 一見シンプルな振りの「Dynamite」だが、実際に通して踊るには高いテクニックが必要とされるダンスでもある、と泡沫氏。フォーメーションも凝っており、全体で見ればこれまで同様高度なパフォーマンスであることに変わりはない。最後に『THE MUSIC DAY』でのステージについて以下のように期待を寄せた。


「韓国オリジナル曲とも日本オリジナル曲とも違った雰囲気のパフォーマンスが日本のテレビ番組で観られるのは嬉しいですね。『VMA』では、グリーンバックに街並みが映し出される中でのパフォーマンスだったので、そういった演出面にも期待したいです」


 『THE MUSIC DAY』は日本のテレビ番組での貴重な「Dynamite」のパフォーマンスとなる。「Stay Gold」や「Your eyes tell」との演出の違いも含めて楽しみたい。(村上夏菜)


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