豆柴の大群 ナオ・オブ・ナオは、人の間違いにも寄り添えるリーダー的存在 クロちゃんも評価するパフォーマンス力も

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2020年09月13日 10:02  リアルサウンド

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豆柴の大群

 豆柴の大群(以下、豆柴)が10月7日リリースのAAAシングル『AAA』にて、エイベックスからメジャーデビューを果たす。


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 豆柴について「『水曜日のダウンタウン』(TBS、以下『水曜日』)内のアイドルオーディション企画「MONSTER IDOL」から生まれたアイドルグループ」「安田大サーカス・クロちゃんのプロデュースによってシングル『りスタート』でデビュー」ということは認知されているが、メンバー一人ひとりについてはそこまで深く知られていないのが現状だろう。『AAA』発売まで1カ月を切ったこのタイミングで、リアルサウンドではアイカ・ザ・スパイ、ナオ・オブ・ナオ、ミユキエンジェル、ハナエモンスター、カエデフェニックスの5人それぞれに焦点を当てる短期連載コラムをスタート。先週のアイカ・ザ・スパイに続く2人目は、豆柴のリーダー的存在であるナオ・オブ・ナオだ。


 ナオは「MONSTER IDOL」において、クロちゃんの私情に翻弄されながらも、こぼれた涙とともに一回りも二回りも大きく成長していった。当初はオーディションに受かるためにと、ひたすらクロちゃんのご機嫌を取っていたナオであったが、「好き同士じゃん」というクロちゃんの言葉とは裏腹に乖離していく審査結果、さらにアイカのスパイ(豆柴の大群 アイカ・ザ・スパイ、“変人”と呼ばれるほどの天然キャラ? アンビバレントな一面を持つキャラクター性)が発覚し、ナオは自分に嘘をつくのをやめる。ナオは社会人経験があるのと同時に、ドキュメンタリー映画『IDOL -あゝ無情-』でも描かれている「WACKオーディション2018」に候補生として参加していた。「MONSTER IDOL」の合格時、クロちゃんが「リーダーシップが取れる子」と今後の豆柴のリーダーに任命しているように、ナオは人の間違いに寄り添い、次に繋げられるメンバー。もちろん、それはナオにとっての自戒の念を含めてだ。


 さらに、クロちゃんはリーダーシップとともにナオの歌唱力とダンスも高く評価している。アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチの2人をBiSHのボーカルツートップに据えているように、WACKの楽曲を手がけるサウンドプロデューサー・松隈ケンタ(SCRAMBLES)は、ナオとハナエモンスターを豆柴のツートップに決めた。松隈はナオのボーカルを「スター性のある歌声」「大勢で歌っても埋もれない」「耳に残る声質」と認めている。その歌声が存分に発揮されているのが、初のWACKプロデュース曲「大丈夫サンライズ」、スキャンダラスな話題を転じてプラスの力に変えた「FLASH」だろう。Aメロの歌い出しに加えて、サビと多くの重要なポイントを担っているのが、その実力の表れだ。


 また、ナオはハナエとともに、豆柴の多くの振り付けを担当している。ナオにとっては特に思い入れが強いであろう「FLASH」は彼女が一人でダンスを考え、イントロでは自身への咎めを意識した目線をあらわす振り付けを、サビにはカメラで撮影するポーズを取り入れた。メジャーデビュー曲となる「サマバリ」も、ナオとハナエ考案によるもの。サビの〈まちぶせするドキドキスナイパー〉では両手で銃を作り、笛の音が鳴る落ちサビではサンバを意識した動きを、1番のBメロに出てくる〈メロドラマにもならないな 三文芝居〉に向けてはメンバーが「1、2、3」と指でカウントする振りが用いられている。TikTokを覗いて見ても、ナオはNiziU「Make you happy」などの踊ってみた動画を投稿しており、その自信と力量が伝わってくる。


 ほかにもパーソナルな特徴で言えば、一緒の寮に住むアイカに1週間にわたり隠し撮りされた目が全開きの寝顔や、北海道出身で同郷のカエデフェニックスとは以前に同じアイドルグループで活動していたこと、生粋のラーメン好きであることが挙げられる。リーダー性とその見た目からしっかりしていそうな印象を抱くが、衝撃的な寝顔を筆頭に、深く知れば知るほどギャップが見えてくるのがナオの魅力でもある。


(渡辺彰浩)


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