ヤマハ同士の接触で転倒した中須賀「行き過ぎの行為はしてはいけないと話をした。これに関してはこれで終わり」/全日本ロード第3戦

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2020年09月21日 19:21  AUTOSPORT web

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2020年全日本ロード第3戦オートポリス:中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
9月20日に開催された全日本ロードレース選手権第3戦オートポリスのJSB1000クラス決勝レース2でYAMAHA FACTORY RACING TEAMの野左根航汰と中須賀克行がトップ争いを演じたが、最終ラップの最終コーナーでふたりは接触。野左根はトップでチェッカーを受けたものの、中須賀は転倒を喫してチェッカーを受けることなくレースを終えた。

 18周のレース2を最前列からスタートしたヤマハの野左根と中須賀は、清成龍一(Keihin Honda Dream SI Racing)にホールショットを奪われ、レースの序盤をリードされたが、トップに食らいつき順位を入れ替えながら走行を続ける。

 そのままレースが進んでいきトップ3台が抜け出したが、残り7周となると1コーナーで野左根と中須賀が一気に清成をオーバーテイク。ふたりはラップタイムを上げて清成を引き離しにかかった。その後、ヤマハのふたりはトップを奪い合いながらアグレッシブな走りを見せる。

 残り5周で中須賀がトップに立つと、仕掛けてくる野左根をブロックしてトップを守りぬく。ラストラップでもこの戦いが続いており、野左根が各所で中須賀を追い抜こうとするが、中須賀がうまくかわしていた。

 そして最後のバトルとなる最終の右コーナーでふたりは異なる走行ラインを選択。アウトからクリップにつことした中須賀だったが、野左根がインに入る形となり接触。中須賀はこの接触で体勢を崩して転倒してしまいチェッカーを受けることなくレースを終えた。野左根はチェッカーを受けたもののウイニングランで下を向いたまま走行しピットロードに戻った。

 レース終了後、野左根が優勝、中須賀は1ラップ遅れで18位完走というリザルトが発行された。しかし野左根には2020国内競技規則の付則3.3-2-5(他のライダーへの走行妨害)違反により、訓戒(始末書提出)の罰則と、付則3.3-2-5違反により、ペナルティポイント3点が科された。

 ヤマハはレース後にライダーのコメントを発表しており、そのなかで野左根は「中須賀さんについて行くだけで厳しかった。最終ラップの最終コーナーは、あそこしかチャンスがないと思っていて、強引に行ってしまい中須賀さんと接触してしまいました。本当に申し訳ないことをしてしまいました」と語った。

 そして、中須賀は「レース後、行き過ぎの行為は今後絶対にしてはいけないと、航汰にしっかりと話をしました。もちろん航汰も反省していたし、謝罪もあったので、これに関してはこれで終わりです」と王者の貫禄を見せるコメントを残し次戦に向けて気持ちを切り替えた。

「次のツインリンクもてぎでは、改めて2人でクリーンファイトして、ヤマハファン、レースファンを楽しませようと誓いました。痛めた右肩は、次のツインリンクもてぎまでには復活していると思います。次戦から、改めて応援をお願いします」

 さらに吉川和多留監督は「起きてはならないことが起きてしまいました。両者、いいレースをしていましたが、アクシデントにより後味の悪い結果となりました。野左根選手は、今回のことをしっかりと反省して、今後のレース活動の糧にしてほしい。応援していただいたファンのみなさん、そしてレース活動をサポートしていただいたスポンサーのみなさまには、すっきりとしたご報告ができずに申し訳ありませんが、改めて次戦ツインリンクもてぎからしっかりと戦って、良い結果をご報告できるように頑張ります。応援、ありがとうございました」と述べた。

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