コロナ陽性の影響で、ル・マン出場のポルシェドライバー9名がニュル24時間に不参加。マンタイは撤退

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2020年09月22日 10:11  AUTOSPORT web

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マンタイ・レーシングの911号車“Grello”ポルシェ
ポルシェは9月21日、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示した事例があったとして、9月24〜27日に行なわれるニュルブルクリンク24時間レースに出場予定だった9名のファクトリードライバーのエントリーを取りやめる、と発表した。

 この決定は、ル・マン24時間レースが開催されていたル・マンにおいて20日日曜、ポルシェによって行なわれたルーティンの検査で3名に陽性反応が示されたことを受けてのもの。ポルシェは誰に陽性反応が出たのかを明らかにしていない。

 ポルシェは後述する9名のファクトリー契約ドライバーに加え、ル・マンの現場にいたスタッフについてもニュルブルクリンク24時間レースへの参戦を取りやめるとしており、「限られた数の参加者」をニュルに送り込むという。ル・マンに参加していたドライバーを隔離するという決定についてポルシェは、ロバート・コッホ研究所との協議による「予防的措置」であるとしている。

 なかでもマンタイ・レーシングの911号車ポルシェ911 GT3 Rは、ドライバーのみならず、大多数のスタッフがル・マン24時間のLMGTEプロクラスに出場した911 RSR-19のプログラムにも参加していたため、ニュルからの撤退がアナウンスされている。

 ポルシェが不参加を決定したドライバーと、影響を受けるチームは以下のとおり。

KCMG (#18):リヒャルド・リエツ、パトリック・ピレ、ロマン・デュマ
KCMG (#19): ロマン・デュマ
フライカデッリ・レーシング(#31): マット・キャンベル、マイケル・クリステンセン、ケビン・エストーレ
ファルケン・モータースポーツ(#33):トーマス・プライニング
ファルケン・モータースポーツ(#44):マッテオ・カイローリ
マンタイ・レーシング(#911):ジュリアン・アンドラウアー、マット・キャンベル

 ポルシェのモータースポーツ担当副社長であるフリッツ・エンツィンガーは、「人々の健康が、我々にとっては第一だ」と述べている。

「現在の状況を考えると、スポーツにおける目標以前に、多くの人々のニーズというものが先に立つ」

「我々は、オペレーション担当者と参戦可能なワークスドライバーを送り込むことで、カスタマーチームに対しできる限りベストなサポートを行なっていく」

 ポルシェは影響を受けるチームと話し合いを続けており、さらなる詳細は追って発表するとしている。

 なお、同じ週にアメリカのミド・オハイオで行なわれるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のレースに、ル・マンを戦ったニック・タンディ、ローレンス・ファントール、フレデリック・マコヴィッキが参戦するかどうかについてはアナウンスされていない。

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