花田優一、今度は歌手デビュー! 「肩書に興味ない」とのたまう彼に助言したいこと

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2020年10月02日 00:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

花田優一インスタグラムより

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「本職って言葉があまり好きじゃなくて……」花田優一
『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系、9月28日)

 多くの芸能人が番組によって、自身の“見せ方”を変えているように思う。

 例えば、『徹子の部屋』(テレビ朝日系)のように、司会者が日本のテレビ界の生き字引である黒柳徹子で、かつ主たる視聴者がある程度年配であることが予想される場合、タレントは礼儀正しく振る舞うほうが、視聴者に好感を持たれやすいだろう。逆に『アメトーーク!』(同)のように、視聴者層が若く、多くのゲストが一堂に会する番組の場合、礼儀正しくしているだけでは、自分の存在が光らない。ある程度はっちゃけるなど、目立つことは必要だろう。

 しかし、花田優一はどの番組に出る時も、“見せ方”を変えない。常に「出てやってる」という空気を醸し出しているように、私には感じられる。大物にしか許されない態度を自然と取ってしまうのは、花田の両親がそろって大物であることと無縁ではないだろう。

 平成の大横綱・貴乃花光司を父に、元フジテレビの人気女子アナウンサー・河野景子を母に持つ花田が、イタリア留学を経て、タレントでも俳優でもなく「靴職人」という仕事を選んだと世間に知れ渡ったとき、「ほかの二世のようにチャラチャラしていない」「一つの道を究めたいというあたり、相撲道に邁進したお父さんに似ている」などと、好感を持った人も多かったのではないか。

 しかし、次第に雲行きが怪しくなってくる。ニュースサイト「日刊ゲンダイDIGITAL」が、花田と顧客との間のトラブルを報道。花田の靴は最低でも一足20万円以上する高価なものだが、前払いで注文しても納期が守られないことがあるとのこと。催促の電話やメールをしても返事がないので、所属事務所に電話して返金してもらった人もいるそうだ。

 また「女性自身」(光文社)は、イタリアのフィレンツェに飛んで、花田の“師匠”を取材するが、彼は、

「ユウイチは私の弟子とは言えない。教師と生徒の関係だよ」
「2年や3年の修行だけで一人前になれると思うか? それは個人次第だから一概に何年修業が必要とはいえないよ。ユウイチは熱心に勉強していたが、まあ裁縫の技術に関してはもっと経験を積んだほうがいいと思う」

と花田との師弟関係を否定、職人としての腕に関しても疑問を投げかけるようなコメントを残した。

 これらの報道に加え、花田が頻繁にテレビに出ていることもマイナスイメージを加速させたようだ。ネット上でも「テレビに出ていないで靴作れ」という意見が見られるようになった。その時点で、靴の納品が遅れていることや、師匠だと言っていた人物が実際はただの先生だったことを、素直に謝ってしまえばよかったのだろう。しかし、『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)で、司会のダウンタウン・松本人志に「ちょっと羽賀研二に似ている」と言われたように、花田は多弁な割に、肝心なことから逃げるような言い方をするので、さらに世間に不誠実な印象を与えてしまう。『バイキング』(フジテレビ系)で、靴作りへのこだわりを語る花田に、おぎやはぎ・矢作兼が「うるせぇから10年靴作れ」と指摘したこともあったが、「論より証拠」で、御託を並べるより、腕を磨いていい靴を作れと言いたかったのではないか。

◎歌手業にも進出の花田優一、「肩書に興味ない」というけれど

 そんな花田だが、靴職人だけでなく、画家としても活動を始めた。花田のオフィシャルブログによると、『アートフェア2019』に出展した花田の絵は、初日に完売したそうだから、人の心をつかむ絵を描く才能があるのかもしれない。

 私は花田がテレビに出ることも、絵を描くこともまったく問題はないと思うが、それは靴を注文してくれた客との間にトラブルがないことが前提だと思う。1分1秒たりとも遅れてはならないとは言わないものの、高いお金をもらっている以上、責任はあるはずだ。逆に言うと、ちゃんと納期を守れた上で、テレビに出たり、絵を描いたりしていたら「マルチな才能」としてもてはやされるのではないかと思うが、なんと花田、靴職人としての仕事に力を入れるどころか、今度は歌手デビューをするそうだ。

 そんな花田に『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)が密着していた。歌手としての実績は何もないわけだから、常識的に考えるのなら、番組に「紹介していただく」立場なはずだが、花田は違う。「音楽系の飲み仲間とカラオケに行って歌っていたら、『うまいね、これ、いけるんじゃない?』という話になった」「ボイトレはしていないけれど、いい声が出てしまう」「一番は取りたい」「『紅白』って、日本人だったら、出てみたい」と語り、自らの才能に自信を持ち、活動にも意欲的な様子が伝わってきた。その姿からは、やはり「番組に出てやってる」という態度が感じられる。

 しかし、話が靴に及ぶと、途端に歯切れが悪くなる。抱えている靴の注文数を聞かれると、「どうでしょうか、30〜40じゃないでしょうか」「(靴の注文は)最低限の量ですけど、受け付けています」と述べ、その表情は“あまり聞いてくれるな”と言わんばかりであったように、私は感じた。

 靴職人、画家、歌手と三足のわらじを履く花田に、番組スタッフが「今の肩書は何?」と尋ねると、花田は「本職って言葉があまり好きじゃなくて……」「僕に関しては、花田優一っていう人間が何かを作り出しているだけであって…」「肩書はあんまりこだわりはないので、興味はない」と話していた。

 「肩書はどうでもいい」。花田と同じように感じる若い人も多いと思うが、それでは、なぜ肩書を聞かれるのか考えたことがあるだろうか?

 花田は現在25歳だが、父親である貴乃花がその年のときは、すでに横綱になっていた。当時の彼に「あなたの肩書は何ですか?」と聞く人は、おそらくいないだろう。なぜなら、貴乃花が歴史に残るような国民的力士であることは、周知の事実だからである。

 それは母親である河野とて同じことだ。フジテレビに入社した河野は、同期である八木亜希子や有賀さつきさんらと共に、三人娘として「女子アナブーム」の先駆者となった人物。人気女子アナとして、日本中に顔が知れ渡っている河野に対し、肩書を問う人はいなかっただろう。

 肩書を聞かれるというのは、純粋に相手の肩書を知りたい場合もあるが、業績が知られていないので、何をやっているのかわからないから、本人に確認を取るしかないという意図がこめられていることもある。なので、もし花田が肩書とか本職という言葉が嫌いで、それについて聞かれたくないのなら、世間があっと驚く結果を出すのが一番なのだ。

 口の達者さと小ズルさ、ハートの強さがある花田は、おそらく職人のような地味な裏方はあまり向いていないように思う。靴の受注は、今以上に減らして、バラエティーに本格進出したらどうだろう。大御所に叩かれ、怒られても平然と言い訳できるキャラは、若者にウケるかもしれない。

 そう言えば、花田のお母さんである河野も貴乃花と結婚したときは、河野が年上ということもあって、かわいそうなくらいマスコミに叩かれた。しかし貴乃花は勝ち続け、河野は賢夫人としての地位を盤石にしていた。花田は今こそ、親譲りの粘り強さを見せる時なのかもしれない。

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  • さすが、「金銭感覚や職業倫理は、生まれながら大きくズレていたようにしか思えない」「とにかくデタラメな男」「金と女にだらしない」と酷評されてた横綱輪島の血を引くだけあるわ!(笑)
    • イイネ!11
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