岡村隆史が結婚発表で見せた ナイナイ流の「恩返し」(中西正男)

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2020年10月23日 11:30  AERA dot.

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写真ナインティナイン・岡村隆史(右)
ナインティナイン・岡村隆史(右)
 お笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史がニッポン放送「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」で結婚を発表した。

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 これまで20年以上、お笑いを中心に芸能取材をしてきた身として、今回の結婚発表を通じて、改めて「ナインティナイン」と言うコンビの“カタチ”を痛感した。

 まず、今回の岡村の結婚でいうと、これまで芸能取材をしてきた中でもトップクラスに関係者の口が重たかった。

 お笑いを中心に取材をしているという仕事柄もあり、この日のラジオで岡村が結婚を発表する“ようだ”という話は少し前につかむことができたが、そこからの、いわゆるウラ取り作業が困難を極めた。

 立場上、絶対にこの事実を知っているとしか考えられない複数の関係者にたずねても、「そんなことはない」という答えが異口同音に返ってきた。

 言えないことは言えないし、それこそ仕事柄ウソをつかれることもある。そんなことは百も承知ながら、今回の情報のガードぶりはすさまじかった。そこに、岡村の強い意志を感じた。

 人としてのスジを通すために、先輩芸人やお世話になった関係者、所属の吉本興業に結婚の事実は伝えるが、あくまでも世の中に伝える“最初”は「オールナイトニッポン」で。

 もともと、岡村にとって非常に思い入れのある番組であるだけでなく、今年4月、もう一つの意味が加わった。番組内での岡村の発言が問題視され、大きな騒動になった。

 大切な番組に迷惑をかけてしまった。大好きなスタッフに苦労をかけてしまった。そこへの圧倒的な申し訳なさから、自身の結婚というニュースをこの番組で発表する。その強い思いが周囲にも伝わり、徹底した情報ガードにつながった。

 結果的に、取材する側もプロなので、複数のメディアがラジオの少し前にネット記事を出す流れにはなったが、周囲の「何としても、岡村の思いを遂げさせてやろう」という愛を強く感じる流れでもあった。

 発表するならば、せめてもの恩返しとしてお世話になったところで――。

 この流れを聞いて、瞬間的に頭に浮かんだことがあった。今から7年前、岡村の相方・矢部浩之が婚姻届を提出した時の話だ。

 2013年3月27日。この日は矢部の結婚記念日であるとともに、また別のものがスタートした日でもあった。フジテレビがインターネット向けの放送を標榜して立ち上げた「ゼロテレビ」の放送開始日。矢部が婚姻届けを出した足で、いわば結婚ホヤホヤの状態で出演したのがゼロテレビ内の番組で、岡村が司会を務める「めちゃ×2ユルんでるッ!」だった。

 このゼロテレビを立ち上げたのが「めちゃイケ」を生み出した同局の看板プロデューサーだったのだが、当時、そのプロデューサーの身辺に変化があった。

 番組制作の場で長らく活動していたが、畑違いの部署に異動に。そこで立ち上げたのがゼロテレビだった。岡村が開局の目玉番組の司会に手を挙げたのは、プロデューサーへの恩義を感じてのこと。そこで、矢部も自分にできる恩返しが何なのかを考えたと聞く。

「めちゃユル」に矢部が登場したのは3月27日午後11時ごろ。婚姻届を提出したのが同午後10時ごろ。結婚したての状態で出ることがより一層、番組の値打ちを高めることにもなる。あらゆるところに恩返しの強い思いが表れていた。

 心根がつながっている。「ナインティナイン」というコンビが、ここからどんな花を咲かせていくのか、さらに注目していきたい。

このニュースに関するつぶやき

  • このライター大丈夫?「口が重い」と「口が堅い」では全く印象が変わっちゃうんだけど?この場合は後者になるのではないかと思うんですけど?違う?
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  • なんかいい話っぽくまとめてるけど、他人のプライバシーを必死になって暴く努力をしたけど出来なかったって感じに見える。守った周りの人もすごいし、岡村さん良かったね! おめでとう!
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