まだテレワークで消耗しているの? よろしい、よみうりランド「アミューズメントワーケーション」の出番だ

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2020年10月23日 12:03  ITmedia PC USER

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写真旅先で仕事もこなす「ワーケーション」。東京のど真ん中(東西の位置的に)にある「よみうりランド」が粋なプランを提案してきた(よみうりランドのページより抜粋)
旅先で仕事もこなす「ワーケーション」。東京のど真ん中(東西の位置的に)にある「よみうりランド」が粋なプランを提案してきた(よみうりランドのページより抜粋)

 新型コロナウイルスの影響を受け、テレワークに改めて注目が集まって日本各地で急速に広まった。リクルートキャリアが2020年8月7日〜10日に行ったアンケートによれば、都内の正規雇用者のうち71.1%がテレワークを経験し、東京、神奈川、大阪の3都府県ではアンケート実施時点でも53.8%の人が継続していたという。



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 実際、オフィスワークのほとんどは、PCやスマートフォン、タブレットなどの端末と、ネットワーク環境さえあればどこでも作業が可能だ。温泉街でも、ビーチサイドでも、キャンプ場でも(仕事をする気にさえなれば)テレワークができるのだ。



 「それならば」ということで、東京と神奈川をまたぐ遊園地「よみうりランド」が新たなテレワークを提案してきた。「アミューズメントワーケーション」と名付けられたこの新プランでは、何と大観覧車内でテレワークが行えるという。本当に仕事ができるかどうかを、早速検証してみた。



●「アミューズメントワーケーション」とは何か?



 よみうりランドは、新宿から小田急電鉄や京王電鉄経由で30分ほどの場所に位置する遊園地だ。敷地総面積は37万平米と広大で、通常は入園料1800円、駐車場利用料は1日1500円となっている。



 新プランのアミューズメントワーケーションは、この広い敷地を持つよみうりランドにあるプールエリア(「アクアエリア」)のテレワーク用特設スペースを午前9時〜午後4時までレンタルできるというものだ。



 入園料+特設スペース利用料+駐車料金込みの利用料は、平日で1900円、土日/祝日は2000円(ペア料金もあり)となる。公式サイトから事前に仮予約を行い、よみうりランドからの返信で予約確定となって利用できるようになる。



 よみうりランドの開園時間は日によって異なるが、10時であることが多い。アミューズメントワーケーションの利用開始時刻が他のエリアの営業前なので、入園方法が通常と異なる点には注意が必要だ。



 現地に到着したら、スカイゲートの団体受付で氏名を伝える。アミューズメントワーケーション予約者であることの確認が取れ次第、スタッフのアテンドにより特設スペースへ入るという流れだ。



 スペース内のブースにはデッキチェアとイスがそれぞれ2脚、テーブルが1脚備わっており、1ブースにつき2人まで利用可能だ。電源と無料Wi-Fiも完備されているため、利用時間内めいっぱい仕事しても、バッテリー切れや通信量の心配をしなくて済む。



 遊園地の入園料を含んでいるため、レンタル時間内にレストランやカフェを利用してもいいし、園内をぶらぶらすることもできる。仕事が終わった16時以降はアトラクションを楽しんだり、家族や友人と待ち合わせて10月22日にスタートした「ジュエルミネーション」(よみうりランドのイルミネーションイベント)で思い出作りをしたりしてもいい。閉園時間まで、たっぷり活用できるのだ。



●目玉となる大観覧車に挑戦



 とはいえ、アミューズメントワーケーションの目玉は、何といっても「大観覧車」でテレワークができることだろう。



 この大観覧車は、よみうりランドのシンボル的なアトラクションで、直径59m、地上から61.4mの高さにまでゴンドラが上がり、1周するのに約13分かかる。少し小高い丘の上にあるため、ゴンドラからは標高103mの眺めを満喫可能だ。



 アミューズメントワーケーションで入園すると、この大観覧車に連続5周(約1時間)乗車できるのだ。通常料金が1周800円であることを考えると、いかにお得なプランであるかが分かるだろう。



 また同プランは、アフター5までフォローする。隣接する「よみうりゴルフガーデン」でボールを20球、貸しクラブ3本が無料の打ちっぱなしを楽しめる他、「よみうりランド丘の湯」ではバスタオルを無料で借りられる(入浴料は別途必要)。仕事のストレスを発散したり、疲れをいやしたりすることができるのだ。



●解放感に浸りながらワーケーション



 アフター5の楽しみにはやる思いを抑えつつ、まずは仕事をしなければならない。入園後、足早にアクアエリアの特設ブースに向かった。



 アクアエリアは、スカイゲートから少し離れたところにある。ワークショップメインのグッジョバ!!エリアを抜け、ひたすら右へ、右へと進んでいくと到着する。



 プールサイドということもあり、秋冬シーズンは閑散としている。これだけひっそりしていれば、仕事がはかどりそうだ。



 最初は集中モードで作業をしたい。「集中モード」というハードな単語に反して、イスとテーブルはリゾート風だ。このミスマッチなのが楽しい。



 原稿を書くべく、調査をしたり集めたりした資料を参照するため、モバイルディスプレイも設置する。ただし、テーブルの面積が広くなく、ノートPCと一緒に置こうとするとやや窮屈な印象だ。愛用の15.6型モバイルディスプレイでは少し大きいようなので、より小型なクラスのものが欲しくなってしまった。



 とはいえ、私のスタイルは作業に集中するときにPCを入力しやすいように膝の上、まさに“ラップトップ”スタイルとなる。テーブルはモバイルディスプレイとドリンクさえ置ければよい。これなら、2人でブースを使っていたとしても問題ないだろう。



 片付けるべきタスクが終わったら、後は届いていたメールやメッセージにのんびりと返信していきたい。そこで場所を変えるべく、デッキチェアに移動する。



 いつもは背中を丸めてPCに向かうところだが、デッキチェアでは楽な姿勢で作業できる。体が伸びていること、目の前がプールであることのおかげで、開放的な気分になれる。何だかやり取りにも心のゆとりが反映されて、いつもならピリピリするような場面でもおおらかに対応できている(気がする)。



 そして改めて「自宅の狭い仕事部屋では、こうはいかなかったな」と考える。単なる屋外ではない。遊園地の、しかもプールサイドという非日常的な環境が、パフォーマンスだけでなく、精神面にも大きな影響を与えていることをひしひしと感じる。



 遊園地の力は偉大だ。



●「空中テレワーク」も体験! そこは……



 今回の目玉となる“空中テレワーク”こと、大観覧車のゴンドラ内でPCを使った業務をこなしてみた。



 5周する大観覧車のうち、1周目でPCとモバイルディスプレイを取り出して設置する。ケーブルをつなげるだけなので、簡単に仕事環境が整う。筆者が愛用しているモバイルPC「LAVIE Pro Mobile」(2019年バージョン)が、USB Type-Cでの映像出力に対応していないのがちょっと悔しい。



 とはいえ、自宅の仕事部屋と同じようなメインとサブという2画面の仕事環境を簡単に構築できるのは、やはりいい。モバイルディスプレイさまさまだ。



 さて、前述のように、大観覧車が1周するのに要する時間は約13分だ。仕事を効率よくこなすためのライフハック「ポモドーロテクニック」では、15分集中したら休憩する、ということなので、1周ごとに短いブレークタイムを入れられそうだ。



 人によって、どこで休憩するかは違うだろうが、せっかくなので観覧者の頂点辺りで短い休憩を入れてみよう。仕事の手を休め、下界を見下ろすと、「見ろ、人が○○のようだ!」と口にしたくなる。口に出したところで、完全個室なので誰にも聞かれないで済むのも心強い。



 大観覧車におけるテレワークのメリットは、完全個室ということにある。オンラインミーティングでどんなに大きな声で話したとしても、どんな極秘情報を受け取ったとしても、決して周囲に漏れることがないのだ。オープンなコワーキングスペースやカフェなどではまず無理だし、仕切りがある部屋でも「壁に耳あり……」ということわざにもあるように、油断にならない。そのような心配がいらないのが、この空中の密室空間なのだ。



 雄大な景観を生かすべく、ハードな交渉が予想されるミーティング時刻に合わせて、大観覧車に乗れるようセッティングしておくのが吉だろう。



 さて、オンラインミーティングでは、映像データを送受信するので、通信量が心配になる人もいるのではないだろうか。



 しかし、空中テレワーク利用時には、何とPocket WiFiを貸し出してもらえる。これも、アミューズメントワーケーションのパッケージに含まれているのだ。



●途中で降りたくなったら?



 作業に夢中になっていると、「何周したか分からなくなってしまう」と不安になるかもしれないが、スタッフがカウントしてくれているので大丈夫だ。1周するごとに、ゴンドラナンバーの書かれたホワイトボードにマグネットを積んでカウントしている。



 もっとも、降りる準備があるので、乗車時にスマホであらかじめタイマーを設定するなどしておくといいだろう。



 なお、途中で降りたくなったら、乗車時に渡された「降ります!」カードを掲げよう。乗降地点で気づいたスタッフが、ゴンドラのドアを開けてくれる。



 5周連続で乗車できる大観覧車の道のりも残り半周。ビデオ会議も終わり、プレゼン資料の内容がだいたいまとまったので、PCを閉じ、モバイルディスプレイと接続していたケーブルを抜き、バックパックにしまう。ディスプレイが2画面あったおかげで、作業効率は大幅アップだ。1時間かかる作業が45分ほどで終わっているのではないかと感じている(個人の感想です)。



 非日常的な空間で、アドレナリンもドバドバと出て、一層集中できたというのもあるのだが、高所恐怖症はもちろん、閉所恐怖症の場合は避けた方が無難だろう。



●お腹も心も満たされる



 園内には、複数のレストランがある。スカイゲート近くにあって洋食を中心とした幅広いメニューが楽しめる「Goodday」(グッディ)や、アクアエリアにある「ラ・ピシーヌ」、さらにはSTARBUCKS、大観覧車からほど近い場所にあるみそラーメン専門店の「味噌衛門」などがある。屋外にもポテト専門店、クレープ専門店、ケバブ専門店などが点在している。



 STARBUCKSでいつものコーヒーを楽しむのもよし、Gooddayで“ここでしか”食べられない食事を味わうのもよいだろう。



 体験会は10月に開催されたので、筆者はGooddayでこの季節だけの特別メニュー「かぼちゃづくしのハロウィンハンバーグプレート」を注文した。外食なのに、しっかりと栄養を取れたような気がする。



 仕事が終わったら、お楽しみのお風呂タイムだ。よみうりランド丘の湯は、温泉ではなくスーパー銭湯。とはいえ、勢いよく背中や腰、太ももに水流の当たるジェットバスや、長く入っていられる「ぬる湯」、露天にはつぼ湯や「絹の湯」などいくつもの風呂があって楽しい。



 余談だが、丘の湯の外観写真を撮っていたときに、湯上がりで涼んでいた男性から「入るといいよ。広くて、いろんなお風呂が楽しめて、すごく安いから。得した気分になるよ」と声を掛けられた。得した気分になれる入館料は、平日670円だ。時間制限がないのもうれしい。仕事に来たはずなのに、すっかりいやされて帰途についた。



●非日常的な空間でいつもの作業環境=仕事がはかどる



 丸一日、アミューズメントワーケーションプランを楽しんだが、「ああ、楽しかった」で終わりではない。きちんと仕事ができたかどうかが重要だ。



 今回は取材ということもあり、カメラのセッティングなどがあったわけだが、それでも「仕事できた」と断言できる。なぜなら、この原稿(個人的なメインイベントであるお風呂タイムのくだり以外)を書ききったからだ。



 自宅の仕事部屋での仕事に飽きた、テレワークにちょっと刺激が欲しい、ワーケーションをしたいけどリゾート地まで行く時間とお金の余裕がない、という人は、都心から30分の非日常空間で作業してみるのはどうだろうか。少なくとも、空中テレワークは他では味わうことができない体験なのだ。



 いつもと違う空間であっても、作業環境さえ整っていれば仕事は効率よく行える。さらにモバイルディスプレイをお供にすれば、ワーケーションで最大のパフォーマンスを発揮できるのだ。


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