スパ24時間:AFコルセ51号車が首位浮上。ピットスタートの可夢偉組は17番手/決勝12時間後

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2020年10月25日 12:21  AUTOSPORT web

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51号車フェラーリ488 GT3 2020トタル・スパ24時間
10月24日にスタートしたトタル・スパ24時間の決勝レースは25日3時に折り返しを迎え、スタートから12時間経過時点ではAFコルセの51号車フェラーリ488 GT3(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/ニクラス・ニールセン組)が総合首位に立っている。

 IGTCインターコンチネンタルGtチャレンジ第3戦、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパの第7戦として開催されている2020年スパ24時間の決勝は、直前のサポートレースで発生した大クラッシュにともなうバリアの修復のため、当初の予定より30分遅れの16時00分に開始された。
 
 そのスタートは若干ウエットパッチが残るものの、ほぼドライと言えるコンディション下で迎え、まずはポールポジションを獲得した88号車メルセデスAMG GT3(メルセデスAMG・チーム・アッカASP)がホールショットを決めて長丁場のレースの主導権を握っていく。

 しかし後方ではスタート時に複数の接触が起き、車両同士のコンタクトが原因と思われるタイヤ破損が複数台のクルマで発生。これによりコース上にデブリが散乱したため、スタート早々にフルコースイエロー(FCY)続いてセーフティカー(SC)が導入された。
 
 リスタート後、ふたたび88号車メルセデスのラファエル・マルチェッロがレースをリードしていくが、スタートから2時間目以降、断続的に降り続く雨の量が増えくるとこの状況下でペースを上げてきた63号車ランボルギーニ(オレンジ1・FFFレーシング)がポールシッターを交わしてトップに浮上する。
 
 その後もスパらしい不安定な天候が続くなか、5時間目まで63号車ランボルギーニが首位を維持。6時間目、7時間目は88号車メルセデスがトップを奪い返すといったように、2台による激しい総合首位争いが数時間にわたって続いた。

 そんななかスタートから11時間が経過すると、後方から追い上げてきた51号車フェラーリがこの争いに加わり、カラドが88号車メルセデスのフェリペ・フラガをパスしてレースリーダーとなる。

 順位を落とした88号車メルセデスはその後のピットで4番手に順位を落とす。さらに悪いことにコース復帰後、左フロントタイヤがバースト。この影響で足回りとボディにダメージを負ったポールシッターはガレージでの修復を余儀なくされ、勝負権を失ってしまった。

 一方、首位争いは51号車フェラーリと63号車ランボルギーニの戦いとなり、レースの折り返しとなる12時間経過時点ではピエール・グイディ駆る51号車が、アンドレア・カルダレッリの63号車を13秒リードしている。

■小林可夢偉が力走、一時はレースリーダーに
 
 総合3番手にはローヴェ・レーシングの98号車ポルシェ911 GT3 Rがつけ、アール・バンバーのドライブでトップから34秒後方を走行中だ。総合4番手はメルセデスAMG・チームHRTの4号車メルセデスAMG GT3、5番手にはGPXレーシングのポルシェ911 GT3 Rが続く。

 小林可夢偉を起用してスパ24時間に挑んでいるハブオートの27号車フェラーリ488 GT3は、予選後にエンジンを載せ替えたことでピットレーンスタートとなっていたが、スタートスティントを担当した可夢偉が怒涛の追い上げをみせて55番手から25番手まで順位を挽回。序盤のピット戦略で一時はレースリーダーにもなった同車はその後も徐々にポジションを上げ、現在は17番手につけている。
 
 一方、濱口弘がスタートドライバーを務めたオレンジ1・FFFレーシングの19号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoは、レース序盤に他車の追突を受けてスピン。そのままバリアに接触してマシンにダメージを負ってしまう。濱口はマシンをピットまで戻したものの、クルマはガレージに収められたままだ。

 この他の日本車勢はチーム・ホンダ・レーシングの29号車ホンダNSX GT3 Evoが総合14番手、15号車レクサスRC F GT3を走らせるテック1・レーシングは総合43番手/シルバーカップ9番手につけている。

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