故ホイットニー・ヒューストンがロックの殿堂入り 記念式典でアリシア・キーズが“亡き姉”への愛を伝える

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2020年11月09日 14:02  Techinsight Japan

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“伝説の歌姫”ことホイットニー・ヒューストン
米時間7日、故ホイットニー・ヒューストンが「ロックの殿堂」入りを果たした。2012年の死から8年が経過した今も変わらずホイットニーを崇拝し続ける歌手アリシア・キーズは、この日プレゼンターとして記念式典にリモート出席。素晴らしいスピーチのなかで“亡き姉”ホイットニーへ思いを馳せた。

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2012年2月に48歳の若さでこの世を去った“伝説の歌姫”ホイットニー・ヒューストン。数々の名曲を残した唯一無二のディーバが、米時間7日に「ロックの殿堂」入り(Rock and Roll Hall of Fame)を果たした。これはロックミュージック界に大きく貢献し、かつ初シングルのリリースから25年が経過したアーティストを対象としたもので、殿堂入りを果たした暁にはオハイオ州クリーブランドのミュージアム「The Rock and Roll Hall of Fame and Museum」にその輝かしい軌跡が展示される。

ドゥービー・ブラザーズやノトーリアス・B.I.G.、T・レックスら殿堂入りを果たしたアーティストの面々は今年1月に発表され、5月に第35回記念式典が行われる予定だったが、今年は新型コロナウイルスの影響を受けて延期となり、今月7日にリモート形式による式典が放送された。ホイットニー・ヒューストンへのトロフィー授与の際には、彼女を崇拝してやまない歌手アリシア・キーズがプレゼンターとして登場、憧れのホイットニーと初対面した時の様子や、ともに楽曲制作に励んだ日々など、姉のように慕っていたホイットニーとの数々の思い出を愛情いっぱいに語った。

「ホイットニーは私に近寄ってきて、こう言ったのです。『あなたは私に曲を書くのよ』と。」
「信じられませんでした! 史上最強の美声の持ち主が、この私にそう言ったんです。驚くとともに天にも昇る心地でしたが、同時に私はちょっぴり怖気づいてしまいました。」

2008年にロサンゼルスで開催されたグラミー賞授賞式のプレパーティーで初めてホイットニーと対面した日のことを、そのように回想したアリシア。そして2人の友情がそこから始まったこと、実の姉妹のように意気投合したことなどを明かすとともに、アリシアがプロデュースを手掛けた楽曲『Million Dollar Bill』の制作現場では終始笑いが絶えず、制作作業が終わらないかもと心配するほどだったことなどをスピーチした。


『Million Dollar Bill』が収録されたアルバム『I Look to You』は2009年にリリースされたが、皮肉なことにホイットニーにとってはこれが遺作となってしまった。

「あれがホイットニーの最後のアルバムになってしまったこと、そして彼女がもうこの世にいないことを私は今でも信じられません。」

残酷な現実にそう言及したアリシアだったが、

「ホイットニーは唯一無二の存在です。彼女のような人間はどこにもいないし、これからも現れることはありません。」
「私は彼女と語り合った日々、そばで過ごした時間の1つ1つを大切にし、彼女を愛します。」

とホイットニーへの変わらぬ尊敬の念と愛情を言葉にした。

なおこのたびのホイットニーの殿堂入りを受け、栄えあるトロフィーは母シシーさんと義姉でマネージャーだったパット・ヒューストンさんが受け取っている。パットさんは受賞スピーチのなかで、ホイットニーが生前「ロックの殿堂入りを切望していた」ことを明かしたほか、シシーさんも次のように語り受賞の喜びをかみしめた。

「ホイットニーがロックの殿堂入りを果たしたことを、本当に心から誇りに思います。」
「とにかく何かを成し遂げたい、娘はそう願っていました。そして彼女はそれに懸命に向かい合っていたのです。」

(TechinsightJapan編集部 c.emma)

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  • もう、とっくに殿堂入りしていたと思っていた。 ホイットニーはポップスの女王です。
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