カナダの“救世主”ライアン・レイノルズ、今度は極寒地域の生徒に300点以上の防寒具を贈る

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2020年11月10日 14:12  Techinsight Japan

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ライアン・レイノルズは「最高のロールモデル!」
カナダ出身の人気俳優ライアン・レイノルズが、このほど同国北部ヌナブト準州にある学校の生徒達にパーカーやウインターブーツ、帽子・手袋など約300名分を寄付していたことが分かった。日頃から積極的にチャリティー活動を行っているライアンには、今回も「尊敬しかない」「“救世主”再び!」と称賛の声が集まっている。

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きっかけは今年9月半ばにカナダのイヌイット系シンガー、ベッキー・ハンさんがあげたツイートだった。

「私の故郷にある、幼稚園から12年生(日本の高校3年生)までが通う学校が、スノーパンツ(防寒ウェア)を必要としています。1〜2組でも寄付してくださる方はこちらの住所までお願いします。」

ハンさんは自身のTwitterにカナダ北部ヌナブト準州アークティック・ベイにある学校「Inuujaq School」の住所を記載し、そう呼びかけた。

「私は何か特別なことを期待していたわけでもなく、ただそうツイートしました。でもそれが意外な方向へと発展したのです。」

ハンさんによるツイートが、カナダ出身のハリウッドスター、ライアン・レイノルズの目にとまったのだ。ハンさんはライアン・レイノルズと名乗る人物から「ツイートを見ました。どうすれば力になれますか?」とメッセージが送られてきたそうで、初めはまさか“あの”ライアンだとは夢にも思わなかったという。しかしのちにこの人物が正真正銘のライアン・レイノルズだと知り、「Inuujaq School」のグレッグ・デュラント校長とライアンを繋げたそうだ。

「私は心を動かされました。人々が耳を傾け、ライアンが協力を申し出てくれて…ライアンはヌナブトに住むイヌイット達のことを気にかけてくれているのです。」

ハンさんがそう語れば、デュラン校長も

「それはもう本当に興味深い体験でした。『ライアン・レイノルズと申します。冬の防寒具で必要なものは何ですか』っていうメールが来たんですよ。そこから彼と何度かメールのやり取りをしました。」

とライアンとの交流をそう明かしている。


その後、ライアンはカナダ発祥の高級ダウンブランド「カナダグース」にコンタクトを取り状況を説明、自身と同額を寄付してくれるよう同社に依頼したところ「30秒もしないうちにイエスと言ってくれた」とのことだ。そして同社のパーカーと手袋を手配した後、ライアンはさらに世界屈指の防寒ブーツメーカー「バフィン」のウインターブーツと厚手ソックスも手配、これらを「Inuujaq School」へと寄付したのだった。「カナダグース」のパーカーは子供用でも6万円〜、ブーツも1万円〜と決して安くはないが、ライアンと同社はこれらを合計300以上用意して同校に届けている。


デュラント校長によれば、今年は新型コロナウイルスの影響によりカナダ北部コミュニティーにおける必需品へのアクセスはより困難になってきているそうで、ライアンものちに発表した声明のなかで、生活必需品がコミュニティーに行き渡らないという同地域の現状を「重大な課題である」と喚起している。

ライアン・レイノルズはこれまでも食糧支援団体や病院に莫大な寄付を行っているほか、バンクーバーの母校卒業生全員に地元ピザ店のギフトカードをプレゼントするなど、規模の大小に関わらず様々な支援活動を行ってきた。そんなライアンの姿勢はファンの間で常々「カナダの秘宝」「救世主」などと称賛されているが、このたびの思いやり溢れる行為にも、

「なんて心温まるストーリーなの!」
「最高のロールモデル」
「いい人すぎて尊敬しかない」
「“救世主”ライアン、再び!」

など彼の人柄や母国カナダへの愛を称えるツイートが多数寄せられている。

冬の平均気温はマイナス30度前後というアークティック・ベイ、今年はライアンらのおかげで多くの子供達が安心して冬を越せそうだ。

画像2〜4枚目は『CBC.ca 2020年11月8日付「How a tweet led Ryan Reynolds to donate parkas to this Nunavut community」(Supplied)(Sheena Qaunnaq)(Adrianne Mike-Qaunnaq)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)
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