2020年からS耐/F4参戦のHELM MOTORSPORTSがチームを“お披露目”。茨城から頂点目指す

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2020年11月21日 21:01  AUTOSPORT web

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HELM MOTORSPORTSのレセプションパーティーで玲次のF4とともに。スーパー耐久第4戦もてぎには平木湧也、玲次、高橋知己の3人でクラスPPから挑む。
11月21日、栃木県のツインリンクもてぎで開催されたピレリスーパー耐久シリーズ第4戦の公式予選終了後、もてぎコンストラクターズ村の中にあるファクトリーで、2020年からスーパー耐久ST-3クラス、FIA-F4に参戦を開始したHELM MOTORSPORTSがレセプションパーティーを開催し、関係者や地元メディアなどにチームのお披露目した。

 HELM MOTORSPORTSは、茨城県出身の平木湧也、平木玲次の兄弟が2020年に向けて立ち上げたレーシングチーム。今季はFIA-F4に玲次が参戦し優勝を飾っているほか、スーパー耐久ST-3クラスにはレクサスRC350で参戦。今回の第4戦に向けては平木兄弟に加え、「レーシングカートで戦っていた頃から」の間柄であり、フォーミュラリージョナル等、アジアで戦ってきた高橋知己を招聘し、チームの地元であるもてぎでST-3クラスのポールポジションを獲得してみせた。

 そんなチームだが、まだシリーズのなかでは“新規チーム”の印象も強い。湧也は立ち上げ後すぐにキックオフパーティーのようなものを開催したかったというが、新型コロナウイルスの影響もあり、なかなかその機会は訪れなかった。しかしチームのガレージがあるもてぎでのレースウイークを機会に、関係者や地元メディアを集め、チーム立ち上げを印象づけることになった。

 この日は予選後、もてぎコンストラクターズ村の中にあるチームのファクトリーを使い、手作りでアットホームな印象がありながらも、湧也が大切にする“カッコ良さ”を追求した雰囲気が演出されパーティーが行われ、地元の新聞社をはじめとしたメディアや関係者がファクトリーを訪れた。

 湧也のイメージカラーである暖色、玲次のイメージカラーの寒色からとられた“勝色”のネイビーとオレンジのカラーリングはサーキットでも定着しつつあるが、さらにチーム全体の若さ、そして細部のデザインにこだわったピット周辺の設備等、この日のパーティーでも見られたように、HELM MOTORSPORTSは今までのレース界とは一線を画すような鮮烈さを醸し出している。

 もちろんそういった新たな試みも、土台があればこそだ。平木兄弟が育ったル・ボーセ・モータースポーツのファクトリーだった施設がこの日の会場となったHELM MOTORSPORTSのファクトリーであり、湧也によればチームを率い、2019年に引退した坪松唯夫代表とは、今も連絡をとりアドバイスをもらっているという。

 とはいえ、これまでチームを立ち上げ、レースに参戦するまでの苦労は大きなものがあったという。「これまではドライバーだったので、こうしてチームを立ち上げる経験は今までにはなかったことですが、自分たちの活動の幅を広げるためにも、チームを作らせていただきました。ドライバーとしてだけでは見えない部分も見えてきて、考え方が変わりました」と湧也。

 そんなHELM MOTORSPORTSが目指すのは、ふたりの地元である茨城に密着し、野球やサッカーのチームのように地元のファンに愛され、応援してもらい、地元に貢献するようなチーム。また現在はスーパー耐久とFIA-F4が舞台だが、ゆくゆくはさらなる“上”も目指していきたいという。

 この日の第4戦もてぎでは、クラスポールポジションと力のあるライバルに対し、その力をみせたHELM MOTORSPORTS。「引き続き、3人のドライバーとHELM MOTORSPORTSを応援していただけたら」と湧也は言う。チーム全体が若さにあふれ、新しい挑戦をいとわぬ姿勢は今後も注目に値するだろう。

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