IMSA:WTRが2021年の体制発表。古巣復帰のテイラーと新加入アルバカーキがフル参戦

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2020年11月24日 12:11  AUTOSPORT web

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ウェイン・テイラー・レーシングが走らせる10号車コニカミノルタ・アキュラARX-05
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦するトップチームのひとつ、ウェイン・テイラー・レーシング(WTR)は11月23日、アキュラARX-05を用いてDPiクラスに挑む2021年シーズンのドライバーラインアップを発表。その中でチーム復帰となるリッキー・テイラーと、新加入のフィリペ・アルバカーキがレギュラードライバーとしてフルシーズンエントリーされることが明らかになった。

 アメリカン・スポーツカーレース界の“レジェンド”ウェイン・テイラーが率いるWTRは、北米スポーツカーシリーズにDPiクラスが誕生した2017年からキャデラック陣営の一角としてコニカミノルタ・キャデラックDPi-V.Rを走らせ、過去4年間でシリーズチャンピオン1回、デイトナ24時間で連覇を含む計3回優勝するなどの成績を残す強豪チームだ。

 2021年シーズンに向けてはキャデラックからアキュラに使用マシンをスイッチすることをアナウンス済み。メインスポンサーであるコニカミノルタの支援を受け、10号車コニカミノルタ・アキュラARX-05をシーズン全ラウンドで走らせる。

 そんなWTRは23日、マシンに搭乗するレギュラードライバー2名と、6時間以上の耐久レースでチームに加わる助っ人ドライバー2名の計4名を発表した。
 
 フルシーズンを戦うレギュラードライバーのひとりは、ウェイン・テイラーの子息であり2017年までWTRで活躍した後、直近3年間はアキュラ・チーム・ペンスキーのドライバーを務めていたリッキー・テイラー。2020年にチャンピオンを獲得した彼はふたたび父のチームでレースを戦っていくことになる。
 
 テイラーのチームメイトとなるのはELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズの2020年王者にしてWEC世界耐久選手権のLMP2チャンピオン、ル・マン24時間クラスウイナーであるアルバカーキだ。

 IMSAでもデイトナ24時間での勝利を含む通算6勝を挙げている経験豊富なベテランは、「この新しいプロジェクトに参加することができ本当に満足している。僕のモチベーションはこれ以上ないほど高い状態だ。チームメイトに関しては、より良いメンバーを選ぶのは難しいと思う」と語った。

■ふたりのインディ500王者が助っ人参戦

 このふたりのレギュラードライバーをともにインディ500ウイナーであるアレクサンダー・ロッシとエリオ・カストロネベスの2名がサポートする。2016年のインディ500王者であるロッシは、3つの耐久レースでテイラーとアルバカーキのペアに加わり、今年テイラーとともにIMSA王者となった3度のインディ500ウイナー、カストロネベスは1月の開幕戦デイトナ24時間でチームに加わることになる。

「これはウェイン・テイラー・レーシングにとってエキサイティングな時間だ。ここ数年、アキュラARX-05をドライブしてきた3人のドライバーと、ヨーロッパで同様のマシンをドライブして大成功を収めてきたフィリペ・アルバカーキを確保できたことに非常に興奮している」と語るのは、チームオーナーのウェイン・テイラー。

「メーカーをスイッチするチームとして、ドライバーに一貫性を持たせたいと考えていたが、今回のグループではそれが可能になった。今年もコニカミノルタ、そしてもちろんCITが参加してくれることをとてもうれしく思う。また、コニカミノルタ・アキュラARX-05の新スポンサーとしてハリソン・コントラクションが加わったことを紹介したいと思う」

 2019年のデイトナ24時間では小林可夢偉とF1王者のフェルナンド・アロンソを助っ人に迎えて見事優勝。翌年もライアン・ブリスコー、ランガー・バン・デル・ザンデ、スコット・ディクソン、可夢偉という布陣を敷きデイトナ連覇を飾ったWTRは、約2カ月後に開幕する新シーズンに向け、チャンピオンカーとタイトルホルダーを揃える強力ラインアップでまずはデイトナ24時間3連覇に挑戦する。

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