JO1、アルバム『The STAR』に詰まった様々な魅力 グループを構成するファクターが見える作品に

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2020年11月26日 06:01  リアルサウンド

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JO1©LAPONE ENTERTAINMENT

 11月25日、ついにJO1の1stアルバム『The STAR』が発売された。同日18時からはYouTube公式チャンネルにて『JO1 1stアルバム「The STAR」リリース記念生配信』も行なわれ、アルバム制作時や特典映像「JO1 PARTY」のエピソード、そして初の写真集『Progress』の発売を発表。大きな盛り上がりを見せている。


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 そんな『The STAR』を聴くと、JO1というグループの魅力が詰まった作品になっていると感じる。その魅力について、改めて考えてみたい。


 まず、なんといっても「成長の早さ」だろう。もはや、彼らにとって「成長」というキーワードは切っても切り離せないものになっている。実際、アルバム全体を通して彼らの成長ぶりがひしひしと伝わってくる。例えば、川尻蓮や川西拓実の歌の上達度合いだ。川西は1stシングル『PROTOSTAR』時にもその歌声が話題になっていたが、作品を重ねることでより安定してきた。彼の魅力であるブレッシーさはそのままに、歌詞が聞き取りやすい歌い方になっているように感じた。さらに、與那城奨の歌。もともと光る歌唱力を持っていたが、発声法を変えたのかと思うほど、他の10人の声と溶け合っている。『PROTOSTAR』では、1音聞けば與那城が歌っていると判別できたが、今では一発で聞き分けられないほどである。もちろん、ソロパートにおいては変幻自在に歌い方を変え、しっかり魅力を示しているから驚きだ。


 次に、「可能性の大きさ」も魅力の一つとして挙げたい。リード曲「Shine A Light」のような希望に満ち溢れた曲もあれば、「Safety Zone」のようなセクシーな曲、「やんちゃ BOY やんちゃ GIRL(JO1 ver.)」のようなキュートな曲……など、幅広いテイストの曲が『The STAR』には収録されている。それら全てを自分たちのものにしているJO1。デビューから約8カ月でこれだけ多くのテイストを歌いこなせるとは、彼らの可能性を感じざるを得ない。また、曲の並びも秀逸で、その振り幅の大きさを存分に味わえる。例えば、「Happy Merry Christmas(JO1 ver.)」から「MONSTAR」、そして「Be With You(足跡)」の流れを聴いていると、伝わってくるメッセージが大きく異なるため感情が忙しくなってしまうほどだ。


 そして今回のアルバムの特徴といえば、「ツカメ〜It’s Coming〜 (JO1 ver.)」、「YOUNG (JO1 ver.)」、「GrandMaster (JO1 ver.)」、「KungChiKiTa (JO1 ver.)」、「やんちゃ BOY やんちゃ GIRL (JO1 ver.)」、「Happy Merry Christmas (JO1 ver.)」と、『PRODUCE 101 JAPAN』で歌っていた曲も多く含まれていることだろう。それらを聴くと、「JO1らしさ」が見えてくる。『PRODUCE 101 JAPAN』の頃はやはり荒削り感があったが、むしろそれも魅力のうちだった。今回“JO1 ver.”として生まれ変わった曲たちは、当時のフレッシュさを残しつつもまとまりが生まれている。特に数人でユニゾンしている部分などには、ライバルからチームになった“まとまり”が感じられる。さらに今回、ハッキリと自分たちの色を持った印象だ。メインボーカルの河野純喜の高音は言わずもがな、鶴房汐恩と木全翔也の特徴的な声を活かしたラップは、JO1の楽曲のスパイスになっている。また、見た目とのギャップが魅力的な大平祥生の力強いラップも加わり、JO1の楽曲の輪郭が濃くなってきている印象だ。さらに、歌詞にJAM(JO1のファンネーム)への感謝の気持ちが詰まっているのもJO1らしさのひとつだろう。11人の絆、個性豊かなメンバーが揃っているからこその曲中のスパイス、JAMへの感謝など、「アーティスト・JO1」を構成するファクターが見えてきたアルバムになっているのではないだろうか。


 デビューからスピード感ある活躍を見せてくれているJO1。本人たちも「これからも成長し続けるJO1になります!」といっているように、この先もトップを目指して進んでいく姿を見せてくれるのだろう。“Go to the top!”が実現するその日まで、この先も陰ながら彼らを応援し続けたい。(高橋梓)


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