ヒュー・グラント(60)、大コケ映画で干された過去と高齢パパの子育てのリアルを語る

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2020年11月29日 17:12  Techinsight Japan

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ヒュー・グラント、現在は公私ともに絶好調!
英国出身の人気俳優ヒュー・グラント(60)がこのほど『Los Angeles Times』のインタビューに応じ、ある映画が大コケしハリウッドを干された過去や幼い子供達とのロックダウンの現状を語った。

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映画『モーリス』(1987年)などに出演し日本でも人気を集めたイギリス出身の俳優ヒュー・グラント。端正な顔立ちや漂う気品が世の女性を虜にし、世界中で“正統派美青年”“貴公子”などともてはやされた。近年は“超ナルシストな勘違い男”や“くたびれた中高年”をシニカルに、時にコミカルに演じて全盛期とは違った魅力を放っているが、そんなヒューには過去およそ7年間にわたりハリウッドから“干されていた”期間があった。

「僕がハリウッドに嫌気がさしたんじゃなくて、ハリウッドの方が僕を見限ったんだよ。」
「サラ・ジェシカ・パーカーと共演した映画が大コケしちゃったからね。」

『Los Angeles Times』のインタビューでヒューがそう語ったのは、2009年のラブコメ映画『噂のモーガン夫妻』(原題:Did You Hear About the Morgans?)のことである。ヒュー&サラの豪華初共演で話題を集めるも、結果は酷評の嵐。製作費5800万ドル(約60億円)が投じられた同作だったが、アメリカ国内の興行成績はその半分、2900万ドル(約30億円)という散々な結果に終わってしまった。

80年代からほぼ休むことなく第一線で活躍し続けるも、ドリュー・バリモアと共演した『ラブソングができるまで』(原題:Music and Lyrics、2007年公開)を撮り終えた後くらいから、次第にハリウッドでの仕事に嫌気がさすようになってしまったというヒュー。そんな心構えが態度に現れていたせいか、期待されていた『噂のモーガン夫妻』は大コケしてしまったのだ。

「あれから、僕の“高額報酬主演俳優”の日々は、一夜にして去っていってしまったんだ。」

ハリウッドに干されてしまった経緯をそう語ったヒューだが、干されていた期間は「ちょっとバツが悪かったけど、“他のこと”をする余裕が生まれた」と振り返るのだった。

“他のこと”のなかでも、ヒューのこの時期の人生における一番の変化はおそらく「父親になったこと」であろう。ヒューは当時交際していた中国人女性との間に2011年&2012年、スウェーデン人TVプロデューサー、アンナ・エバースタインさんとの間に2012年&2015年に立て続けに子供をもうけている。アンナさんとの間に第3子が誕生した2018年にはついに彼女と結婚、「57歳で初婚」「5児のパパ」と当時のタブロイドを大いに賑わせたものだ。

近年は『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』(原題:Florence Foster Jenkins、2016年公開)や『パディントン2』(2017年公開)といった大作に出演し、再び大スクリーンに返り咲いたヒュー。現在は「HBO」のサイコスリラー『The Undoing』でニコール・キッドマンと共演、小児がん専門医ジョナサン・フレイザーというシリアスな役どころを好演している。

そんなヒューはパンデミックの最中、今年9月に還暦を迎えたが、

「僕は幼い子供達や疲れ切った妻と過ごす老人だからね。子育てに関しては、絶えずサバイバルだよ。」
「『シーッ』とかその類の言葉を連発しながら、2歳児の寝室を出たり入ったりしてるんだ。いつもそんな優しい言葉を使ってるわけでもないけどね。」

と家庭における子育てのリアルなドタバタ劇を自虐気味に明かしている。ちなみにヒューは今月あるトーク番組に出演した際にも、子供達が寝静まった後に娘のバービー人形で遊んでいることを暴露しており、

「(『アナと雪の女王』の)エルサとバービーがキスをし合う写真を撮って友達に送った。」

などとお茶目な一面をのぞかせていた。

一時はハリウッドに見限られるも、現在は幸せなファミリーライフと充実したキャリアの両方を手に入れたヒュー・グラント。“貴公子”ブームの火つけ役から、哀愁を帯びた老人役がハマる俳優へと変遷を遂げることができたその裏には、干されていた期間に起こったプライベートでの“リアルな変化”が一役も二役もかっていたことは間違いなさそうである。
(TechinsightJapan編集部 c.emma)
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