今季初勝利を手にした山本「荒れた展開でも集中して、周りの混乱に惑わされることなく走った」【第5戦鈴鹿決勝トップ3会見】

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2020年12月05日 17:31  AUTOSPORT web

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2020年スーパーフォーミュラ第5&6戦鈴鹿 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
12月5日に鈴鹿サーキットで開催された2020年全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦の決勝レースで、今シーズン初優勝をポール・トゥ・ウィンで飾った山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、2位の中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、3位の国本雄資(carrozzeria Team KCMG)、そしてDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの吉田則光監督がオンライン会見でレースを振り返った。

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山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
決勝 優勝

「今日はスタート前から、だいぶ波乱含みの展開になりそうだと思っていたのですが、案の定決勝は荒れましたね。ただ、荒れたレースでもしっかりと最後まで集中して走ろうとしましたし、周りの混乱に惑わされることなく走ろうと思っていたので、心配はしていませんでした」

「残念なのは、チームとしてワンツーで走っていたのですけども、福住(仁嶺)選手がトラブルで戦線離脱したということです。同じチームなので、彼に起きたトラブルが僕の身にも起きる可能性は0ではなかったと思います。その心配は最後まで続きましたし、前回のスーパーGTでレースの怖さを身をもって感じているので、最後まで気は抜けなかったのですね」

「でも、クルマはしっかりと答えてくれました。なんといってもエンジニアの杉崎(公俊)さんがいいクルマを作ってくれたので、彼の頑張り無くしてこの結果はなかったので、本当に感謝しています」

「もちろん明日のレースも勝ちたいですけど、2日間で予選と決勝を2回やらないといけないというのは初めての経験ですし、今日ダメだった選手でも明日は挽回をするチャンスはあります。明日にかけるいう思いが強い選手もいるでしょう」

「なので、レースはリセットされると思いますし、コンディションも変わる可能性があります。そのあたりはクルマをしっかりと合わせ込み、状況に応じて最適化したドライビングができたら、また同じような結果が得られるのかなと思いますので、しっかりと明日も集中して頑張りたいと思います」

吉田則光監督(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

「今年は特殊なフォーマットで予選と決勝が1日なので、メカさんもエンジニアさんも、チームみんなスケジュール的にはものすごく厳しいなか、なんとか優勝できました」

「山本選手は今年、なかなかうまく歯車が噛み合わなくて、本来勝つべきレースも勝てなかったり。なので、この2連戦は是が非でも、2戦とも優勝するという気持ちでここに乗り込んできました」

「(福住のリタイアは)ギヤボックス系のトラブルで、残念でした。明日は修理して走らせる予定です。明日は全く新しい1日になるので、予選と決勝、今日と同じくフルマークで優勝したいと思います」

■今季初表彰台に上った中嶋一貴「2位で満足することなく、久しぶりに優勝したい」



中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)
決勝 2位

「予選からクルマの状況は、よかったのですけど、ちょっと山本選手が速いなと思ってレースに臨みました」

「スタートがよくなかったというか、後ろの(小林)可夢偉選手がすごくスタートが良かったり、1回目のセーフティカー明けのリスタートのときにブレーキが抜けちゃって順位を落としたりと、あまり流れが良くないなかでもクルマのペースは悪くはなかったので、辛抱強く走っていたら、(表彰台が)転がり込んできたというか……。そういうレースだったとは思います」

「ただ、今年はこれまで2戦しか出場していませんが、クルマの手応えとしてはヨコハマタイヤになってから、ずっと安定してパフォーマンスを出せていると思うので、2位で満足することなく、久しぶりに優勝したいと思っています」

「明日も山本選手の壁が高そうですけど、できる限り近づいて何かあれば前に、という気持ちを持って明日も戦いたいですね」

「今週に限らず、ずっとチームもいいクルマを用意してくれて、いい状況で乗れているので、すごく感謝しています」

国本雄資(carrozzeria Team KCMG)
決勝 3位

「今回鈴鹿に来て、フリー走行の段階から手応えがあり、予選も結構自信があったのですが、Q2で少し足りず、Q3に進むことが出来なくて、結構悔しい思いはしていました」

「レースでは今年すごくスタートが調子良くて、少しポジションを上げることができました。早めに入ったピットのタイミング的にもすごく良くて、セーフティカー明けには3番手を走れていました」

「ここから一貴選手をオーバーテイクするチャンスを見つけようと思ったのですけど、そこからダウンフォースが抜けてしまったりとか、オーバーテイクボタンを上手く使えなかったかなという部分もありました」

「ただ久しぶりに表彰台に上がれてすごく嬉しいです。このチームに入ってどんどんクルマが良くなってきてるし、レースも力強く戦えていると思います。明日はまたもう1レースあるので、すごく楽しみですね」

「今年運が良く、知らない間に順位が上がっていたりとかして、なんでかなという感じなのです。でも今回はすごくクルマの調子も良くて、そういうときにしっかりと戦えるようなメンタリティを持って、コミュニケーションをしっかりとやっていって、明日の予選ではQ3に残って、山本選手に追いつけるようにしていきたいと思っています」

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