マイケル&カーク・ダグラス親子、2012年のオスカー・パーティーにて 12月9日は俳優マイケル・ダグラスにとって特別な日である。この日は今年2月に亡くなった父カーク・ダグラスの誕生日なのだ。存命であれば104歳の誕生日を迎えるはずだったその日、息子のマイケルとその妻キャサリン・ゼタ=ジョーンズはそれぞれのSNSにカークへの思いを綴っている。
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1940年代からハリウッド映画に出演し、『突撃(原題:Paths of Glory)』(1957年米公開)や『スパルタカス(原題:Spartacus)』(1960年公開)などで人気を博したカーク・ダグラスが、103歳の生涯に幕を閉じたのは今年2月5日のことだった。映画界の黄金期を支える傍ら、人道主義者として市民のために命を燃やした偉大なレジェンド、カークの死はハリウッドを大きな悲しみに包んだ。
あれから約10か月が経った今月9日、存命であれば104歳を迎えるはずであったカークの誕生日に、息子で俳優のマイケル・ダグラス(76)はSNSに短い動画をアップし、たくさんの思い出の写真とともに生前カークから授かったアドバイスを回想した。
「父が僕にくれた最高のアドバイスは、何をするにおいても自分の力を最大限まで出しきりなさい―というものでした。1つの仕事を終えた時、やり尽くしたという思いで立ち去れるように。そしてそのあとは忘れること。最善を尽くしたのだから、その場に立ち止まっていてはいけない。振り返ってはならない。」
そう語るマイケルはこのトリビュート動画に
「ハッピーバースデー、お父さん。あなたに会いたい。愛を込めて、マイケル」
と言葉を添え、1人の人間として、そして俳優として心から尊敬する最愛の父カークへのメッセージを締めくくった。
一方、マイケルの妻で英出身の女優キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(51)は、自身のInstagramにカークとのモノクロツーショット写真をアップ、
「日々、あなたのことを思っています。ハッピーバースデー、パパ」
と記した。50歳以上も年齢の離れた義父カークから、生前大変可愛がられていたキャサリン。車椅子に乗ったカークと彼からのキスを瞳を閉じて優しく受け止めようとするキャサリンの仲睦まじいツーショット写真には、
「なんてスイートな光景なの!」
「美しい家族愛にあふれてる」
「愛情いっぱいのツーショット」
といったコメントや、104回目となるはずだったカークの誕生日を祝福するメッセージが多数寄せられた。
昨年カークが最後の誕生日を迎えた日はちょうど第77回ゴールデングローブ賞のノミネート発表日で、マイケルがテレビドラマ部門の最優秀男優賞(ミュージカル・コメディ部門)に『コミンスキー・メソッド(原題:The Kominsky Method)』でノミネートされた日だった。しかしマイケルが
「103歳の誕生日を迎えた父を誇らしい気持ちにさせてくださって、ありがとうございます!」
と綴ったその約2か月後、カークはこの世を去ってしまった。
最愛の人が亡くなった後に初めて訪れる誕生日には、きっと言葉では語れない複雑な思いがあることだろう。しかし103年の生涯を愛する映画と家族へ捧げたカーク・ダグラスの功績は、唯一無二の存在としてこの先も色褪せることなく輝き続けるはずである。
画像2枚目は『Catherine Zeta-Jones 2020年12月9日付Instagram「Missing you every day.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)