ハム&オリの3年目大砲、鷹の長身右腕など 2021年注目の若手【パ編】

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2021年01月02日 15:53  ベースボールキング

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オリックス・太田椋
◆ 昨季終盤に先発での適性を示した西武・浜屋

 コロナ禍による異例のシーズンが幕を閉じ、新たな戦いへと期待が膨らむ2021年。新シーズンが始まる前に各球団のチーム状況を探りながら、活躍が期待される若手を球団ごとにピックアップ。今回はパ・リーグ編。


●ソフトバンク:杉山一樹 (投手/社会人出3年目)

 昨季は3年ぶりにリーグ優勝を果たし、日本シリーズでは4連覇を達成したソフトバンク。シーズンを通して栗原陵矢、周東佑京ら若手の成長がチームに勢いを与え、育成力でも他球団を圧倒した。日本シリーズ5連覇を目指す新シーズンも、楽しみな若手がズラリ。その筆頭が3年目を迎える右腕の杉山一樹だ。

 身長193センチのパワーピッチャー。2年目の昨季は一軍で11試合に救援登板し、0勝0敗1ホールド、防御率2.16をマークした。長身から投げ下ろす真っ直ぐは威力十分で、昨季は自己最速の157キロをマーク。160キロ超え、勝ちパターン定着を見据える今季は、一軍でのフル稼働が期待される。

●ロッテ:藤原恭大(外野手/高卒3年目)

 昨季は優勝争いから脱落したものの、13年ぶりとなるリーグ2位を死守しクライマックスシリーズ(CS)進出を果たしたロッテ。投手陣はリーグ2位のチーム防御率3.81を記録したものの、攻撃陣は12球団ワーストのチーム打率.235と低調。新シーズンは得点力アップが求められる。

 外野の新レギュラーとして期待されるのが3年目を迎える藤原恭大だ。2年目の昨季は新型コロナによる離脱者が出た影響で10月に一軍昇格。26試合で3本塁打を放つなど非凡なパンチ力を披露し、CSでは安田尚憲とともに打線を引っ張る活躍を見せた。スピードを生かした走塁と守備も魅力で、着実にスケールアップしている2018年のドラフト1位。3年目の大ブレイクに期待したい。

●西武:浜屋将太(投手/社会人出2年目)

 昨季は売りであった攻撃陣が沈黙し、リーグ3連覇を逃した西武。それでも、整備された救援投手陣の踏ん張りもあり4年連続でAクラスを確保した。ただ、先発陣は昨季も不安定で、先発防御率は2019年の4.64から2020年は4.87に悪化。新シーズンは慢性的な課題解決に目処を立てたい。

 先発陣で楽しみなのが2年目左腕の浜屋将太だ。1年目の昨季は救援登板時の大量失点が響き防御率は4.97に終わったものの、シーズン終盤は先発ローテーションに定着し、プロ初勝利を含む3勝(3敗)を挙げた。現有戦力を見れば貴重な先発左腕候補。菊池雄星(現マリナーズ)以来の左腕エース誕生に期待がかかる。

◆ 選球眼に長け、広角に長打が打てる楽天・小郷


●楽天:小郷裕哉(外野手/大卒3年目)

 昨季は開幕ダッシュに成功したものの、徐々に失速しリーグ4位に終わった楽天。新シーズンは石井一久GMが監督も兼務し新たなスタートを切る。昨季目立ったのは、浅村栄斗、鈴木大地、涌井秀章ら移籍組の活躍。新シーズンは生え抜き選手の奮起に期待したい。

 その中で注目したいのが2018年のドラフト7位で加入した小郷裕哉。昨季は終盤にスタメンに定着し、58試合の出場で打率.295、4本塁打、12打点、8盗塁、OPS(出塁率+長打率).843の好成績を残した。クセのない柔らかな打撃フォームが特徴で、4本塁打中2本を逆方向へ叩き込むなどパンチ力も秘める。出塁率.405と選球眼も兼ね備えており、同じくドラフト下位指名から這い上がってきた島内宏明(2011年ドラフト6位)のようなキャリアアップに期待したい。

●日本ハム:野村佑希(内野手/高卒3年目)

 昨季は優勝争いに絡めぬまま、2年連続のBクラスに沈んだ日本ハム。オフにはエースだった有原航平がポスティングシステムでメジャー移籍を実現させるなど、2021年も厳しい戦いが予想される。改めて若手の育成力を示したい新シーズン。その旗印として期待したいのが3年目を迎える野村佑希だ。

 入団から2年連続でケガに泣かされているものの、一軍デビューを果たした昨季は、21試合の出場ながら打率.257、3本塁打、18打点、OPS.749と高いポテンシャルを示した。現在、三塁のレギュラーは不在で、ホットコーナーが本職の野村にとっては絶好のチャンス。4年目を迎える清宮幸太郎らと大暴れし、世代交代を印象付けるシーズンにしたい。

●オリックス:太田椋(内野手/高卒3年目)

 6年連続Bクラスと低迷するオリックス。山本由伸、山岡泰輔、田嶋大樹ら、良質な若手投手は育ってきているが、2020年のチーム得点数はリーグワースト。得点力アップが上位進出への明確な課題だ。

 そこで期待したいのが2018年のドラフト1位・太田椋。こちらも2年連続で骨折するなど故障に苦しんできたが、昨季は一軍で出場した20試合で打率.259、3本塁打、5打点、OPS.785と結果を残した。プロ1号弾をバックスクリーンへ、第3号は左翼5階席へ運ぶなど、豪快なアーチはロマンの塊。今季はシーズンを通して一軍で働き、目標に掲げる規定打席到達、打率.280&15本塁打超えを達成したい。

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