落合は1967年神奈川県出身で、1990年に渡米。1993年にニューヨーク大学芸術学部大学院を卒業後、ニューヨークを拠点に活動している。作品は国公立美術館のコレクションのほか、ワタリウム美術館での個展、水戸芸術館や原美術館でのグループ展、横浜トリエンナーレ2011などで展示。ドローイングやペインティング、彫刻、映像、パフォーマンス、詩や文章の執筆、印刷物といった多様な手法を取り入れ、複数の時間軸や流動的な思考を含めた作品を発表している。
同展のタイトルは、夜行性動物の眼球内にある輝板(タペタム)という構造物に由来する。ペインティングや立体、写真、映像といった様々な表現の作品群を組み合わせて展示し、落合の四半世紀にわたる作家活動を紐解く。「M.O.」「Everyone Has Two Places」「ashtray sculpture(灰皿彫刻)」「Itinerary, non?」「Chopin,Op.97(ショパン、97分間)」などのシリーズ作品を公開する。
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