V6坂本昌行 コロナで主演舞台中止もテイクアウトで仲間ら支援

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2021年01月19日 11:35  AERA dot.

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写真※写真はイメージ(gettyimages)
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 2020年はコロナ禍で予定していた公演が中止になり、舞台に立つことができなかった。そのなかで改めて感じたエンターテインメントや舞台に対する思い、主演舞台への意気込みを語った。AERA 2021年1月18日号に掲載された記事を紹介する。

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 2017年、アメリカ演劇界を席巻し、トニー賞などを総なめにした舞台「Oslo(オスロ)」が今年2月、日本で初上演される。1993年のパレスチナとイスラエルの歴史的和平交渉「オスロ合意」の舞台裏を描いたものだ。主演の坂本昌行(49)はオスロ合意の立役者であるノルウェーの社会学者、ラーシェンを演じる。

坂本昌行(以下、坂本):この舞台のお話をいただいたときには、「どこから手をつけよう」というドキドキがありましたね。ちょうど「オスロ」が上演されていた時期にニューヨークに行っていたので、その評判は聞いていましたし、オスロ合意は歴史的な出来事として知ってはいました。ただ、改めて勉強するとさまざまな背景があったことがわかってきましたし、歴史や政治用語は言葉だけを追うと難しくなってしまう。この物語に描かれていることは歴史上の事実だけではないんです。そこにあった人間関係や対話、その怖さやおもしろさを「実際に起こっていること」として表現することで、何が起きたのかをリアルに表現できると思っています。

「世界を変える。国を動かす」。そう言われてまず出てくるのは「そんなの無理!」という言葉だと思うんです。そんな大きなことはできない、と。でもそうではない。ラーシェンはさまざまな切り口を考え、時には相手に対して真逆の方法でアプローチしながら、まず人と人とを結ぶ努力をしていく。なせばなる、出来ないことはない。信念を持てば、結果が待っているんだという事実は、いまの時代にも通じるメッセージであると思います。

——―ラーシェンには心強いパートナーがいる。妻で外交官でもあるモナ(安蘭けい)だ。

坂本:ラーシェンがオスロ合意をなしえたのは、信頼し、一緒に立ち向かえる相手がいたからこそと思います。僕自身の人生で強いてそうした存在をあげるならジャニー(喜多川)さんでしょうか。ジャニーさんがいなければ、僕の人生は始まっていませんでしたから。それから(V6の)メンバーですね。グループの活動がなければ、こうして舞台に立つこともできなかったと思います。

——―24歳でデビューし、V6のリーダーとして25周年を迎えたグループを牽引してきた。ラーシェンと自身に、共通する部分はあるのだろうか。

坂本:ラーシェンと自分がまったくかけ離れているとは言えないですが、もし僕がラーシェンのような人間だったら、もっとV6のリーダーとして前に立っていたでしょうね。ずいぶん前から、「リーダーというのはただのニックネーム」と言っていますから(笑)。

 双方の意見を聞いて調整するという役まわりは、どちらかといえば井ノ原(快彦)ですね。僕はそういうタイプではなくて、できるのはメンバーみんなの意見を聞くことです。ただ、僕は常に「人に言う前に自分が動け」と考えている。今までも言葉で言うより、実際に動いてみることで、みんなに何かを理解してもらうことが多かったと思います。

——―舞台の稽古中は、「なぜか稽古場を出るのが最後になってしまう」という。その日できなかったことを次に持ち越すまいとする努力家だ。その結晶ともいえる抜群の歌唱力と演技力で高い評価を受けるが、20年はコロナの影響で出演予定の舞台が中止になり、舞台に立つことができなかった。

坂本:突然舞台がなくなって「え? そんなことがあるんだ」と。衝撃的で、不安というよりも、よくわからなかったんです。怒りもないし、悲しみとも違う。いろんなものが再開していくなかで、エンターテインメントは最後のほうになるだろうなと感じていました。でも、だからこそ、エンターテインメントの持つパワーを、自分のなかで勝手に感じていました。下向いていても何も始まらない。「何か自分にできることはないかな」と思い直したんです。

——―小さなことでも自分にできることをやってみようと動きだした。それはなんと坂本流“ウーバーイーツ”。

坂本:自粛や緊急事態宣言で飲食業界からの怒りや悲鳴、悲痛が多く届いていました。知り合いの店や友達も心配だった。「そうか、それなら自分でテイクアウトをしてみんなに届けに行こう!」と思い、電話して「いる?」と聞いて、届けに行ったんです。お店の人たちの笑顔が見られたことが、前を向くモチベーションにつながったかもしれません。

 コロナ禍を経て、“当たり前にあることなんてないんだ”と感じるようになりました。すると、何に対しても感謝の気持ちと、喜びが生まれる。日々の小さなことに対しても自然と明るく、笑顔になれる気がするんです。

——―今年50歳。舞台人として、変わらぬ挑戦を続けていくつもりだという。

坂本:緊急事態宣言後に、初めて見たのが後輩のNEWSの増田(貴久)君が主演するミュージカル「ハウ・トゥー・サクシード」だったんです。見ながら「やっぱり、これだよな!」と確信を持ちました。舞台とはかたちではない何かを、みなさんの心のなかに届けること。生でしか味わえない瞬間を楽しみにしてくれているお客さんに全力で届ける。そのためにできること、やらせてもらえることをすべて作品にぶつけたい。それをすることが自分の使命であり、信念でもあると、改めて思っています。

(フリーランス記者・中村千晶)

※AERA 2021年1月18日号

このニュースに関するつぶやき

  • V6の中で坂本だけあまり名前を聞かんと思ってたら舞台を主軸にしてたんか。嵐とはまた違う色やけど同じようにええグループやなぁ。
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  • 真面目な仕事人、という印象。寡黙な努力家、でもいい。たまに見せる照れくさそうな笑顔がとてつもなく可愛いイケオジ。早く生で見たい。
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