“ポスト嵐”が生まれる鍵は世界進出にあり? アイドルグループの課題と今後の行く末を占う

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2021年01月23日 06:01  リアルサウンド

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●多チャンネル時代におけるアイドルグループの課題


(関連:相葉雅紀と櫻井翔、嵐活動休止後のレギュラー番組放送 縁を大切にしながら新しいことに挑戦していく姿


 2020年12月31日、国民的アイドルグループと呼ばれて久しい中、嵐が活動を休止しました。嵐の活動休止発表以降、「ポスト嵐」という言葉も徐々に目にするようになってきました。


 私自身は、ファンがどれだけ「ポスト嵐」という言葉を意識しているか、正直疑問に思っています。ファンはそれぞれの魅力に惹かれて、アイドルを応援しています。「ポスト嵐」という言葉は、アイドルを外野から見ている人の関心事であるように思えるからです。


 一方で、世間一般では「嵐のような、長きに渡り知名度や売り上げを誇るグループ」を「国民的アイドルグループ」と認識しているようにも思います。そのため、自分たちの応援するアイドルがもっと多くの人に愛されてほしい、という想いで「ポスト嵐」という言葉を意識するファンも、少なからずいるでしょう。


 そもそも国民的アイドルグループという定義は、人によりさまざまです。ここでは、個人的な解釈を元に、ポイントを絞る意味で、以下の4点が、国民的アイドルグループと言える条件とします。


1.メンバー全員を、ほぼ毎日、何かしらの形で目にすることができる。
2.老若男女、幅広い多くの人が知っている代表作がある。
3.長期間(10年以上)にわたって、国内のトップセールスを誇る。
4.アイドルの素顔や魅力に触れられるチャンネル(冠番組等)がある。


 国民的アイドルグループと呼ばれるためには、セールスも大切ですが、それ以上に、人々がグループに対して思い入れを持つ機会が必要になります。例えばテレビの冠番組などを通して、アイドルの素顔や魅力に触れ、国民の多くがグループに対して思い入れを抱いて初めて、国民的アイドルグループという存在になりうる、と私は考えています。


 今、ジャニーズをはじめ、アイドルの世界は供給過多な状況にあります。また、YouTubeなどの動画共有サービスやNetflixなどの動画配信サービスの普及により、視聴者が選択できるチャンネルは、テレビ中心の時代と比較にならないほど増加しました。セールス面で健闘しているグループは多いものの、多チャンネル時代に多くの国民が思い入れを共有できる機会は減ってきています。その意味で今は、国民的アイドルグループが生まれにくい状況にあります。


 「ポスト嵐」を担うグループとして、King & Princeを挙げる声は多いと、私は感じています。実際、トップクラスのスキルとセールス、際立つ個性、デビュー曲「シンデレラガール」をはじめとした印象的な作品の数々は、国民的アイドルグループに最も近いグループの一つ、と呼ぶのに十分な内容です。一方で、国内の従来型マーケットを中心に活躍するグループにとって、国民的アイドルグループとなりうる機会は徐々に減ってきており、今後に向けた戦略における課題の一つであると言えるでしょう。


●世界進出が“国民的アイドルグループ”への新たな道に
 この状況で、今後国民的アイドルグループを生むきっかけとなりうる要素があるとすれば、それは海外進出だと私は考えています。「Dynamite」の世界的ヒットにより、韓国のBTSが、世界のBTSになったように、日本のグループが世界に大きなインパクトを与え、それをきっかけに長期間活躍できれば、あるいは嵐のような規模の国民的アイドルグループになりうるかもしれません。


 世界進出する上で、アイドルに求められる要素は、次の3つだと私は考えます。


1.世界中のパフォーマーに見劣りしない高いパフォーマンス
2.さまざまな文化の人たちに訴求するオリジナリティ
3.外国語でアピールできるコミュニケーション能力


 ジャニーズでも、これらの要素をいくつか持ち合わせているグループが存在します。


 例えばSixTONESは、京本大我、ジェシー、という2人の圧倒的な歌唱力に加え、6人全員が何らかのスペシャルなスキルと強烈な個性を持つ、という意味で非常に有望です。アメリカ人とのハーフであるジェシーは英語が堪能という点も有利で、世界進出を実現するポテンシャルを十分備えています。


 また、個性とコミュニケーション能力という点では、Sexy Zoneも有力なグループです。特にここ数年のステージ演出については非常に印象的で、個人の個性に加え、グループとしての個性も際立ってきています。また、現在は休養中ですが、ドイツ語、日本語、英語のトリリンガルであるマリウス葉の存在は、世界進出する上で必要不可欠と言えるでしょう。


 一方、グループとしてのユニークさや、それを下支えする確かなスキル、という意味では、Snow Manのパフォーマンスは日本以外でも評価される可能性を秘めています。元々アジアツアーが予定されていたように、彼らのパフォーマンスはグローバル志向です。世界的なパフォーマンス集団であるDRUM TAOのような、言語や文化を超えて訴求する魅力を、Snow Manのパフォーマンスには感じます。


 世界に通用するスキル、という意味では、ダンスで世界進出を公言するTravis Japanも、従来のアイドルにはない可能性に満ちています。今後に向けて、スキルはもちろん、オリジナリティをどれだけ磨けるかに懸かっていますが、ダンスという圧倒的な武器でグローバルにインパクトを残す活動ができれば、多くの人にとって思い入れのある存在になりうる、と考えています。


 また、Snow Manでは阿部亮平、Travis Japanでは川島如恵留という知性を売りにするメンバーがいます。彼らを中心に、外国語によるコミュニケーションを身につければ、その可能性はさらに広がりを見せるでしょう。


 「ポスト嵐」を担う可能性は、ある意味どのグループも持ち合わせています。一方で、長く活躍することが国民的アイドルグループの条件とするならば、若いグループにそのチャンスは多くある、とも言えます。これまでと同じ方法で国民的アイドルグループとなることが難しい一方で、海外での活躍が国民的アイドルグループへの新たな道となり得ます。将来性のあるグループが、海外も含め、長きにわたって活躍ができれば、その先には国民的アイドルグループという肩書きが待っているかもしれません。


(ジャニヲタおじさん)


このニュースに関するつぶやき

  • ☆ 無い無い…(-o-;)ノシ 彼等の後輩達でさえ、あのレベルにはまだまだ…。 それ以前の問題として、男性グループアイドルの今後自体が…
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  • 嵐は絶対に帰ってくるから必要ないよwww
    • イイネ!27
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