野村萬斎、親子三代で狂言 父の存在感&長男の若さ語り自身は「中間管理職」

0

2021年01月26日 12:00  ORICON NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ORICON NEWS

写真『祝祭大狂言会2021』の会見に参加した(左から)野村萬斎、野村万作
『祝祭大狂言会2021』の会見に参加した(左から)野村萬斎、野村万作
 狂言師の野村万作(89)と長男の野村萬斎(54)が25日、大阪市内で野村家親子三代による『祝祭大狂言会2021』(4月25日、大阪・フェスティバルホール)の記者会見に参加した。

【写真】意気込みを語る野村萬斎

 『祝祭大狂言会2021』は、人間国宝の万作を筆頭に、萬斎、野村裕基(21)の親子三代ほか一門が出演する公演で、「二人袴 三段之舞」、「月見座頭」、関西初上演となる新作狂言「鮎」の三演目が上演される。人間の“善”と“悪”の二面性が描かれる「月見座頭」で萬斎と共演する万作は「人と人との交流がちぐはぐになりつつあるのが今の世の中ではないかと思う。世の中の暗澹(あんたん)たる中で、笑いというものをどう皆様の心にお届けするか。そして笑いだけでなく、もっと人間的なことを考えるというテーマも狂言にはある」と話した。

 新作狂言「鮎」の演出を担当した萬斎は「池澤夏樹先生の戯曲を基に、舞台ならではの面白みを持たせるために鮎を擬人化した。結末は、今までの狂言にはなかったものを目指した。どうなるのかは見てのお楽しみ」とにっこり。『祝祭大狂言会2021』では冒頭に萬斎がそれぞれの演目について分かりやすく解説するため「予備知識なしで楽しめます」と呼びかけた。また、「二人袴 三段之舞」には、萬斎の長男・裕基が出演する。

 2年に1度開かれる『祝祭大狂言会』で、会場は一般的な能楽堂の5倍以上となる2700席となるフェスティバルホール。大空間で狂言を演じる意義について萬斎は「舞台の両サイドに橋掛かり(廊下のようなもの)が設置できるなどの空間演出が可能。そして、大きな空間では、『人間の小ささ』を感じることもできる。狂言が描く『人間の滑稽な側面』をより愛おしく、肯定的に感じてもらえるのではないか」と語った。また、親子三代で演じることについては「めでたいし、ありがたい。解脱したかのような存在感の父、中間管理職のような私、21歳の若さが魅力の裕基。三世代の『花』。それぞれの良さを味わってほしい」とアピールした。

 先の見えないコロナ禍ではあるが、萬斎は「狂言に携わる者ができることは、皆さんの心の開放。笑うだけではなく、生きるって素晴らしいことだなと感じてもらいたい。狂言は、声と体のみで表現する飾りっ気のないストレートな芸能。来ていただいたお客様の期待に応えられるよう、公演に臨む」と約束していた。
    ニュース設定