F1 Topic:イギリスの往来規制が強化。アルファタウリ、ハースなどに影響か/ロックダウン下の新車開発(2)

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2021年01月28日 07:41  AUTOSPORT web

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写真2020年F1第10戦ロシアGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第10戦ロシアGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
 イギリスがイングランド全土で3度目の都市封鎖(ロックダウン)に入っているにも関わらず、マクラーレンやウイリアムズなど、イングランドにファクトリーを構えるチームが、在宅勤務を効率的に活用しながら、ファクトリーで新車の開発と製作を続けている。

 イギリスのロックダウンは2020年の春に1回目、11月から12月にかけて2回目が行われ、今回が3回目だが、F1チームが最も影響を受けたのはじつは1回目だった。それはロックダウンの影響だけでなく、この時期にF1界もファクトリーを前倒しでシャットダウンしていたからだった。

 さらにF1界は、昨年の春に2021年シーズンから導入予定だったパワーユニット(PU)マニュファクチャラーのファクトリーのシャットダウンも前倒しで実施した。しかし、イギリスをはじめ、ヨーロッパの各国でロックダウンが行われているこの冬の間に、F1およびFIAからのシャットダウン前倒しの要請は行われていない。

 とはいえ、今回のロックダウンがF1チームにまったく影響を与えていないというわけではない。前回のロックダウンと今回の大きな違いは、ほかのヨーロッパ諸国とイギリスの状況が大きく異なっている点だ。特にその主な理由が、2020年12月に変異型ウイルスがイギリスで発見されたことが問題を複雑にしている。変異型ウイルスによる感染拡大によって、現在、ヨーロッパではイギリスの出入国に関して規制を強化しているからだ。

 ファクトリーはイギリスにあっても、パーツを製造する取引会社は必ずしもイギリスにあるとは限らない。アルピーヌ(ルノー)は車体製造部門のファクトリーはイギリスのエンストンにあるが、パワーユニット製造部門はフランスのパリ近郊のビリー-シャティヨンにある。これ以外にも、1台のマシンを製造するためには国境をまたがなければならないケースは枚挙に暇がない。

 このなかでも、製作したパーツの移動距離が最も長いのがホンダではないだろうか。ホンダのパワーユニットは基本的に日本のHRD Sakuraで製造し、イギリスのミルトンキーンズにあるHRD UKに空輸され、メンテナンスした後、レッドブルとアルファタウリに搬送される。レッドブルのファクトリーもミルトンキーンズにあるため、こちらは影響はほとんどないと思われるが、ファクトリーがイタリアにあるアルファタウリは事情は大きく異なる。イギリスで変異型ウイルスが見つかったことにより、近隣諸国との往来の規制が強化され、イギリスからイタリアへの渡航制限が厳しくなっているからだ。

 ホンダと同様に、イギリスと近隣諸国との往来の規制が強化されたことによる影響を受けていると思われるのが、イギリスにファクトリーがあり、イタリアのフェラーリと技術提携しているハースだ。そのイタリアは、1月14日に国家非常事態宣言を4月末まで延長することを発表。各チームはいつもと違う環境のなかで、新車の製作に取り掛かっている。

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