コロナ禍でのF1カレンダー変更に備えイスタンブールやムジェロ、ニュルブルクリンクなどが代替開催の候補地に

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2021年02月04日 16:31  AUTOSPORT web

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写真2020年F1第9戦トスカーナGP グリッド
2020年F1第9戦トスカーナGP グリッド
 ヨーロッパにおける新型コロナウイルスのパンデミック第3波は、F1界を非常事態に巻き込んでいる。大陸全体にウイルスが広がって完全なシャットダウンが実施されてから10カ月が経つが、ほとんどの国が2回目の厳格なロックダウンを行っている。2020年の夏と比べても旅行はいっそう難しくなっており、普通の生活と呼べるものにいつ戻ることができるのか、明確なことは分からない。

 レース主催者たちはこの状況を認識しているものの、ヨーロッパでの序盤戦の準備を進めている。だが彼らは、それぞれの国の政府からゴーサインを得るために、高いハードルに直面することをすでに分かっている。彼らの目標が、スタンドに観客を入れることにある場合は特にそうだ。イタリアのイモラは新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた人に限り、サーキットへ入場させることをすでに検討しているが、この手段は法廷で違法とされるかもしれない。

 一方でスペインと、5月2日の週の枠(第3戦)を獲得すると思われるポルトガルは、観客を入れようが入れまいが、とにかくレースを開催することを目標としている。両国ともパンデミックの規模と、国民にワクチンを接種させるためのロジスティクス上の問題に頭を悩ませている。

 ヨーロッパでの序盤のレースの一部は延期されたり中止されたりするかもしれないが、その後の空き枠は不足している。1カ月前に発表された23戦のカレンダーに空いている週末はほとんどないため、FOMはヨーロッパの他のコースを探し始めている。モナコを含め、カレンダーにある一部のサーキットの代替地が必要になった場合の対策を講じておくためだ。

 スペインにはヘレスという妥当な選択肢がある。スペイン南部は第3波の影響があまり大きくなく、地元当局はたとえ観客のサーキット入場が許可されなくても、地元をアピールできることを喜んでいる。昨年大幅に修正されたカレンダーでは、ムジェロとニュルブルクリンクが追加されたが、両会場は2021年もグランプリ開催が可能であることを表明している。

 またイスタンブールは2年連続となるレース開催を実現させようと懸命であり、地元政府はレースを開催する特権のためのFOMへの支払いを、十分負担することに前向きだ。またホッケンハイムは、最低限の開催権料ならばF1の復帰を歓迎するという。地元当局がスポーツイベントへの支出を渋っているからだが、そもそもそれが原因でホッケンハイムは2019年末にグランプリ開催権を失ったのだ。

 これらの会場での開催が不可能となった場合、FOMには昨年にやったことを繰り返すという、もうひとつの選択肢がある。バーレーンGPと、イモラで予定されているレースの間は3週間空いているため、F1はバーレーンに残って、2020年のように1週間後に2回目のレースを外周コースで行うことができる。一方で、オーストリアGPの前週にポール・リカールで予定されているフランスGPが昨年のように中止されたら、レッドブルは2連戦の開催を歓迎するだろう。

 確実なことは、現在はステファノ・ドメニカリが率いているチームが、今年23戦を開催すると決意しているということだ。無観客でのレース開催を余儀なくされた場合は、全開催権料からの収益がわずかなものになろうとも、テレビ放送とスポンサー契約から可能な限りの収入を得ようとしているのだ。
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