開幕1カ月延期の改訂版カレンダー発表。初の女性勝者ミカエラはPWRと契約延長/STCC

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2021年02月11日 07:41  AUTOSPORT web

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写真PWR Racing(PWRレーシング)と新たな2年契約を結んでチーム残留が決定したミカエラ-アーリン ・コチュリンスキー
PWR Racing(PWRレーシング)と新たな2年契約を結んでチーム残留が決定したミカエラ-アーリン ・コチュリンスキー
 TCR規定を採用して5シーズン目を迎えるTCRスカンジナビアこと、STCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権は、すでに発表済みだった、全6戦からなる2021年カレンダーの改訂版をアナウンスし、今季シリーズ開催地に加わったユンビヘッド・パークを新たな開幕戦に指名すると発表した。

 また、STCC史上初の女性勝者であるミカエラ-アーリン ・コチュリンスキーは、PWR Racing(PWRレーシング)と新たな2年契約を結んでチーム残留が決定。一方、自らの組織であるTeam MA:GPを率いてHonda Racing Sweden by MA:GP(ホンダ・レーシング・スウェーデン・バイ・MA:GP)の名称でシリーズを戦ってきたマティアス・アンダーソンは、欧州地域最初のカスタマーとして『リンク・アンド・コー03 TCR』にスイッチすることをアナウンスした。

 新型コロナウイルス(COVID-19)感染症対応で、世界的な潮流とは異なる“集団免疫獲得”の初期施策を打ち出してきたスウェーデンだが、モータースポーツの世界では他国のチャンピオンシップ同様にカレンダーの改訂や延期を迫られ、STCCも最終的に2020年は8月中旬開幕の全4戦に縮小したシリーズ運営を強いられた。

 その最終戦後にアナウンスされた2021年暫定カレンダーでは、5月のクヌットストープ開幕で全6戦へと復活したスケジュールが公開されていたが、ここへ来てその日程にも見直しを迫られ、オープニングラウンドを6月へと遅らせることを決断した。

 その会場を、新規イベントとして追加されたユンビヘッド・パークとし、10月の最終戦はマントープパークからクヌットストープへと変更。全長2.1kmのユンビヘッド・パークは、かつて軍事飛行学校も併設された100年近い歴史を有し、STCCの歴史上でカレンダー初登場のトラックとなる。

 STCCのマネージングディレクターを務めるミュッケ・ベルンは、今回の決断について「観客がシーズンフィナーレを体験するための、最良の条件を作り出すための動き」だと説明した。

「これは現在進行形のパンデミックの影響を懸念する、すべての人にとって最良のソリューションであり、6月から10月まで集中的なプログラムを提供することにしたんだ」

 一方、シリーズデビュー2年目の2018年にSTCC初優勝を飾り、2019年も開幕戦ウイナーに輝いたコチュリンスキーは、スペイン・セアトのモータースポーツ部門、クプラ・レーシングのトップカスタマーとして参戦するPWRレーシングとの契約を延長し、引き続き『クプラ・レオン・コンペティションTCR』のステアリングを握ることが決まった。

■「彼女はスウェーデンで最高のドライバーのひとり」とチーム共同代表も太鼓判

「私はPWRの仲間と一緒に、最初にSTCCで勝つ女性ドライバーになるという夢を実現した。今、ここから新たな夢に向かってふたたびPWRのみんなと協力し、チャンピオンシップを制する最初の女性ドライバーになることを楽しみにしている」と意気込みを語った、現在28歳のコチュリンスキー。

 変則シーズンとなった2020年は2回の表彰台で総合12位に留まった彼女だが、マネージングディレクターを務め、自らもドライバーとしてシリーズを戦ってきたPWR共同代表のダニエル・ハグロフは「彼女との協力を継続できて光栄に思う」と喜びを語った。

「彼女はスウェーデンで最高のドライバーのひとりであり、チームの野心の重要な部分を担う。この決定は、PWRファミリーとして自然な流れでもあるんだ」とハグロフ。

 チームはまた、これまで採用してきたセアト・ディーラーチームのエントリー名を、今季からクプラ・ディーラーチームに変更するとしている。

 そして、2017年からFK2型ホンダ・シビック・タイプR TCRをドライブしてきたアンダーソンは、WTCR世界ツーリングカー・カップのシアン・レーシング、TCRアジアとTCRチャイナに参戦するチームワーク・モータースポーツに続き、3番目のリンク・アンド・コーカスタマーチームとして2021年のSTCCを戦うとアナウンスした。

「とてもスペシャルなマシンでSTCCの新しい章を始めることに興奮している。WTCRとTCRチャイナでの成功を目の当たりにして、僕らの決断は簡単なものになった」と、自身21年目のSTCCシーズンを前に強力なマシンを手にしたアンダーソン。

 彼らを含め、2度のチャンピオン獲得経験を持つロバート・ダールグレン(クプラ・レオン・コンペティションTCR/PWRレーシング)など、昨季を上回るエントリー台数が見込まれる面々が、2020年最終戦で初優勝から2勝を飾り大逆転でシリーズチャンピオンを獲得したロブ・ハフ(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR/レストラップ・レーシング)に挑む構図となる。
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