ルーカスフィルム、差別的発言を繰り返す女優を解雇「忌まわしく容認できるものではない」

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2021年02月12日 12:41  Techinsight Japan

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不適切発言でルーカスフィルムから解雇されたジーナ・カラーノ(画像は『G I N A J Y C A R A N O 2020年12月17日付Instagram「I’ve found the harder they try and hold you down, the stronger your legs get.」』のスクリーンショット)
『スター・ウォーズ』シリーズの実写ドラマ『マンダロリアン』に出演した女優ジーナ・カラーノ(38)を解雇したことを、制作元のルーカスフィルムが発表した。ジーナは以前からSNSでの不適切な発言が物議を醸しており、ツイッターでは彼女の解雇を求める「#FireGinaCarano」がトレンド入りしていた。

ルーカスフィルムは現地時間10日に声明を発表し、同社が手掛けるDisney+のドラマ『マンダロリアン』に出演するジーナ・カラーノを解雇したと伝えた。ジーナは同作のシーズン1と2で強力な女性戦士キャラ・デューン役を演じていた。

同社の広報担当者は「ルーカスフィルムは現在、ジーナ・カラーノを雇用しておらず将来、彼女を雇用する予定もありません。彼女のソーシャルメディアでの投稿は、文化的や宗教的アイデンティティに基づいて人々を誹謗中傷するものです。忌まわしく、容認できるものではありません」と説明している。

ジーナは過去にSNSでドナルド・トランプ前大統領への支持やトランスジェンダーへの嫌悪、反マスク派のミームと見られる投稿が問題視され、ツイッターではジーナの解雇を要望する「#FireGinaCarano」運動が巻き起こっていた。そして最近、今の政治情勢をナチス政権下のドイツと比較する投稿をしたため、その動きがヒートアップしたのである。既に削除された投稿で、ジーナはこのように綴っていた。

「ユダヤ人は路上で叩かれていた。ナチスの兵士達によってではなく、隣人や時には子供達によって。歴史が編集されたため、現代人の多くはナチスの兵士が何千人ものユダヤ人を簡単に駆り集めることができるということを知らない。政府は最初に、ユダヤ人だというだけで簡単に隣人を嫌うように仕向けた。それが政治的見解のために誰かを嫌うことと、どのような違いがあるのだろう。」

ジーナの発言に対し、ネット上では「自分はユダヤ人だが、これは醜悪で無用なものだ」「私達の民族が宗教や民族性のために直面してきた抑圧は、政治的な意見の相違と同じではない」と痛烈な批判が飛び交った。

昨年8月、多くのセレブ達は自身のSNSで黒い画像を投稿し、黒人差別に対する抗議活動“Black Lives Matter”への支持を表明した。しかしジーナは投稿しなかったため、SNSでは彼女が人種差別主義者だとの批判が殺到、本人はこの件についてこのように述べていた。

「私の経験では、本当は人種差別者ではなく、真実に基づいて投稿やリサーチをする人に対して『人種差別者』と叫ぶ人々は教育者とは言えないわね。悪いけど、彼らはいじめをする卑怯者なのよ。」

なおジーナはルーカスフィルムの他、所属エージェント「UTA」からも解雇されたと報じられている。

画像は『G I N A J Y C A R A N O 2020年12月17日付Instagram「I’ve found the harder they try and hold you down, the stronger your legs get.」、2020年12月12日付Instagram』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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  • この記事だけ見るとリベラル側が非寛容でポリコレ棒で叩いてるだけに見えるな。
    • イイネ!1
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