覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。
「宇宙人に襲われた」覚醒剤使用者
最近はカタギさんの事件が目立つ気がしますね。お坊さんの覚醒剤使用とかけっこうウケましたが、瑠美的には「宇宙人に襲われたので保護してほしい」と警察署に駆け込んだ人が覚醒剤反応が陽性だった件もおもろかったですね。
クスリ(違法薬物)で頭がおかしなる……ちゅうのは、実はありそうで多くはないんですが、「宇宙人」は、絵に描いたような事件でした。どんな宇宙人やったんかな(笑)?
あとは、小学校の先生や校長先生、さらに特別支援学校の先生も覚醒剤でパクられ(逮捕され)てますね。
今どきはネットでもクスリが買えるので、たしかに手に入りやすくなってはいますが、昔はめくれて(発覚して)なかっただけとちがいますかね。今は隠しきれないものはさっさと発表して、膿(?)は出し切っているんかなと。
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刑務所の事件が多いのも気になりますね。刑務官のパワハラとか、ムショのクラスター化とか、お世話になっていた身としては無視できないです。
たとえば福島刑務所は部下へのパワハラ、松山刑務所は懲役(受刑者)へのパワハラ(ちゅうか暴行)問題がありますね。福島刑は大声で暴言を吐いただけのようですが、松山刑はどついて頭から血が出たようです。でも、これもめくれただけとちがいますかね。女子刑務所では、さすがに出血するほどはどつきませんが、おばはん刑務官にキレられることは普通ですし。まあ瑠美が刑務官やったらどついたろかと思う懲役もけっこういてましたから、そんなもんかなと思います。
問題は、新型コロナウイルスのクラスターですよね。横浜刑務所のクラスターについては前もちらっと書きましたが、大規模クラスターは、ほんまに横浜刑だけなんでしょうか。ほかにもあってもおかしくないですよね。
横浜刑は、ニュースで「今月10日までに受刑者129人、職員17人の計146人の感染が確認され、国内の矯正施設では最大のクラスター(感染者集団)となっている」と書かれています。去年の12月15日に初めて刑務官が感染して、そのあとあっちゅう間に広まったようですね。しかも正しい数字は伝えてくれなくて、懲役はみんな報道で知ったそうです。
なんと懲役の1割以上が感染やそうです。こわっ。マスクや消毒液も足りてないのに、「密」状態の工場で作業をすれば、クラスター化するのはアタリマエですわね。なんで放置したんでしょうか? 横浜刑は「もうピークを過ぎた」と発表したようですが、ほんまかいな……。
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そもそもムショは迷惑施設やから、クラスターはご近所的にアカンちゅうこともあるので隠したのかもしれませんね。でも、隠したところでめくれたらますます問題やし、みんなパニックです。
しかし、ほんまにええニュースないやん……と思っていましたら、ありましたね。清原和博さんの「学生野球の指導資格」の回復を日本学生野球協会が認めたそうです。
実際に指導者になれるのは執行猶予が明けてから5年後やそうで、まだ4年くらい先ですが、清原さんは大学生や高校生に野球の指導ができるそうです。これは清原さんの夢ですから、ほんまによかった……。
あと、清原さんは田中りこさんと高知東生さんたちの自助グループミーティングにも参加されていて、めっちゃ「よかった」そうです。いつか田中さんと高知さんの「たかりこチャンネル」にも出演されるそうで、今から超楽しみですね。
ちなみに清原さんの逮捕は5年前の2月2日でした。これからは、ええことしかないでしょう。瑠美は心から応援してますよ!!
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