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写真![]() 東京電力敷地内に汚染水の貯蔵タンクが並ぶ福島第一原発=2020年10月16日午前11時37分、福島県大熊町、朝日新聞社ヘリから、関田航撮影 |
東京電力は22日、福島第一原発3号機に設置していた地震計2台が故障していたため、13日に起きた最大震度6強の地震の際、データを取れなかったと明らかにした。昨年には故障に気づいていたが、修理などはせず、放置していた。
22日の原子力規制委員会の検討会で、規制委から聞かれて東電が答えた。地震計は、建屋の劣化の度合いなどを評価する重要性を規制委から指摘され、東電が昨年3月に3号機の最上階と1階に1台ずつ置いた。水にぬれるなどして、昨年7月と同10月に相次いで故障したという。
3号機の地震計は法令などで設置が義務づけられたものではないが、修理などの対応をしなかったことで、貴重なデータを得る機会を逸した。規制委は東電に対し、今後の具体的な対応方針を示すよう求めるとともに、地震計の管理の義務づけも検討する。(小坪遊)
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