池尾和人氏死去=経済学者、金融安定化に尽力

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2021年02月23日 23:00  時事通信社

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 バブル崩壊後の金融危機で公的資金注入による不良債権処理を提言するなど、金融安定化に尽力した経済学者で慶応大名誉教授の池尾和人(いけお・かずひと)氏が21日午後10時1分、がんのため東京都内の自宅で死去した。68歳だった。京都市出身。葬儀は近親者で執り行う。喪主は妻愛子(あいこ)さん。

 1987年に母校の京都大で経済学博士号を取得し、その後、慶応大教授に就任。専門は金融論。90年代に日本版ビッグバン(金融制度改革)を提唱したほか、平成金融危機の渦中、銀行の自己資本比率が基準値を下回った場合に当局が経営改善を命じる「早期是正措置」を紹介。98年に導入され、その後の金融監督行政の礎となった。

 2008年には日銀審議委員候補となったが、当時の政治的混乱のあおりで国会同意が得られず見送られた。金融審議会(首相の諮問機関)委員などを歴任。経営者と投資家の対話を促し、企業価値向上を目指して15年に適用が始まった「コーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)」策定に関わった。 

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